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KDDI、FTTHによるブロードバンド事業本格展開でトライアルを実施

2001年07月19日 20時41分更新

文● 編集部

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ケイディーディーアイ(株)は19日、FTTH(Fiber to the Home)によるブロードバンド事業を本格展開するとともに、商用開始に向けたサービス・技術の検証およびビジネスモデル確立のため、トライアルを実施すると発表した。

今後のブロードバンド事業では、FTTHをベースとして、携帯電話との連携や交通システム“ITS(Intelligent Transport Systems)”の利用など、KDDIグループの総力を挙げ、コンテンツプロバイダーやビジネスパートナーに対し最適なコンテンツ流通環境を提供するとともに、ユーザーに対しては、低廉な料金で充実したブロードバンドサービスを提供していくという。本格的なIP電話、超高速インターネット環境の提供に加え、各業界企業との連携により、映像・映像コミュニケーション・教育・音楽・生活支援・セキュリティーなどのフルサービスを提供する。さらに、情報家電を利用したサービスを提供するほか、STB(Set Top Box)を利用してフルサービスをテレビで利用できるようにする。これらのサービスを提供するため、通信事業者として培ってきた高速バックボーンや顧客管理・請求機能を利用するとともに、セキュアーでQoS(Quality of Service)が可能なIPバックボーンの構築、認証課金・広告配信・著作権管理保護などのシステム構築を行なう。併せて、VOD(Video On Demand)などの基本アプリケーションの構築、映像を利用した新しいアプリケーションの開発、STBなどの新たな端末の提供、ユーザー利便性の高いポータルサイトの構築も行ない、それらを統合した事業展開を進め、ユーザーとコンテンツ提供者の接点となる場を提供していくという。

トライアルの実施時期は、2002年3~8月。東京エリア(文京区の一部と新宿区の一部)の300世帯および東海エリア(豊田市の一部)の200世帯で実施する。回線速度は最大100Mbps。料金は無料とし、トライアルモニターにはアンケートなどで協力してもらう。提供機器は、HGW(HomeGateWay)、STB、RGW(ResidentialGateWay)、電話機、カメラ・マイク、情報家電など。予定するサービスは、一般電話と同等レベルの品質で発着信が可能なVoIP(Voice Over IP)による電話サービス“IP電話”、最大100Mbpsの超高速インターネット接続環境を提供する“インターネットサービス”、VODを中心に高画質映像を提供する“ビデオストリーム”、ビデオチャットなどの高画質双方向サービス“ビデオコンタクト”、auとの連携でポータルとコンテンツを共有できる“au連携サービス”、地域情報や生活支援サービスなど生活に密着した情報を提供し、提供媒体に情報家電も利用できる“生活Naviサービス”、音楽配信、ミュージックビデオ、カラオケなどの“音楽サービス”、ホームセキュリティーを提供する“セキュリティサービス”。

トライアル参加予定企業は、(株)アルク、(株)ウシオユーテック、(株)カプコン、京セラコミュニケーションシステム(株)、(株)ケンテイ・ドット・コム、(株)タイトー、独立行政法人通信総合研究所、東京ケーブルネットワーク(株)、(株)東芝、(株)ナムコ、日本アイ・ビー・エム(株)、日本電気(株)、(株)日立製作所、ひまわりネットワーク(株)、(株)ファンダンゴ、 吉本興業(株)の16社(19日現在)。

なお、FTTHによるブロードバンド事業に関して、幅広い業界の企業から意見を聞くため、12月をめどに、KDDI新宿ビル内にFTTHトライアルの実験環境を模したブロードバンドショールームを開設する。

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