ユーリードシステムズ
1万9800円
Ulead Go!DVDプラグイン単体:5000円(オンライン販売のみ、Ulead VideoStudio 5.0/MediaStudio Pro 6.0が必要)
- http://www.ulead.co.jp/
- 03-5491-5661
ユーリードシステムズの「Ulead VideoStudio 5」は、個人ユーザー向けのビデオ編集ソフトだ。PCに取り込んだビデオクリップ(素材)をサムネイル表示し、それらを絵コンテのように順序立てて並べる「ストーリーボード」、時間の経過を示したライン(時間軸)の上にビデオクリップを配置する「タイムライン」――という2つの異なる編集操作が可能というユニークなユーザーインターフェイスを持つ。そのUlead VideoStudio 5に、DVD-Videoタイトルの作成を行うプラグイン「Ulead Go!DVD」をセットにした新パッケージが登場した。
VideoStudio 5でDVDを作成できる!
「出力」ツールの出力オプションに追加された「Ulead Go!DVD」のメニュー。プラグインの起動はここから行う。 |
そのVS5にDVD-Videoタイトルの作成を行うプラグイン「Ulead Go!DVD」を追加したセットパッケージ「Ulead VideoStudio 5 Go!DVD」が6月下旬より発売されている。ここでは、Ulead Go!DVDによって実現できることを中心に紹介しよう。
Ulead Go!DVDの「開始」ウィンドウ。ここでは、ターゲットのビデオクリップのファイル情報などを確認可能。 |
Ulead Go!DVDとは?
Ulead Go!DVDは、VS5やMediaStudio Pro6.0(MSP6)に
- VS5やMSP6で作成したDVDクオリティのMPEG2ビデオクリップや、VideoCDの規格に準拠するMPEG1ビデオクリップなどから、DVD-VideoやVideoCDのディスクイメージを作成する
- そのイメージデータを(ほかのCDライティングソフトを使わずに)CD-R/RWメディアに直接書き込む
といった機能を追加する出力プラグインソフトだ。出力プラグインというと、ターゲットとしたビデオクリップを単にそのままディスクイメージにするだけと思われるかもしれないが、Ulead Go!DVDでは
- チャプター(途中から再生開始する点)の設定
- 静止画像とビデオクリップのサムネイルを用いた「メニュー」の作成
- メニュー表示の前に再生する「オープニングビデオ」の追加
――などの簡易オーサリング機能も搭載しており、視聴しやすいビデオタイトルの作成を実現する。
作成できるディスクイメージはDVD-Video、VideoCD、およびSuperVideoCD(※1)の3種類で、書き込み可能なCD-RWドライブについては国内外の主な製品をほぼ網羅。未対応のドライブについても、同社Webサイトで配布するアップデータにより(無償で)フォローするシステムとなっている。
ところで、DVD-Videoを作成できるとなれば気になるのはDVD-RやDVD-RW、DVD-RAMドライブなどへの対応だが、現時点ではこれらのドライブには一切対応していない。従って、作成したDVD-Videoイメージの出力先も、CD-R/RWメディアに限られる。つまり、現状では“MiniDVD”(CD-R/RWメディアにDVD-Videoイメージを記録する規格外のフォーマット)の作成しかできないということだ。
その点をユーリードに聞いたところ、DVD-RおよびDVD-RAMドライブ(※2)に関しては7月19日よりWebサイトで対応アップデータを公開するとのこと。せっかくDVD-Videoのディスクイメージを作成しても出力先がCD-R/RWメディアでは記録できる時間はごくわずかなだけに(ビットレートが4MbpsのMPEG2ビデオストリームでは640MBのCD-Rメディアに約20分しか記録できない)、この対応は嬉しいところだ。
※2 DVD-R&DVD-RAMドライブ 7月19日時点で対応予定のDVD-R、DVD-RAMドライブは以下のとおり。パイオニア製「DVR103」、松下電器産業製「LF-D321JD」。