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Caplio RR10

Caplio RR10

2001年07月11日 22時50分更新

文● 行正

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Caplio RR10

リコー

オープンプライス

どちらかと言えば地味目でビジネス用途というイメージがあったリコーのデジタルカメラだが、心機一転して放ったスタイリッシュデジタルカメラ「Caplio(キャプリオ) RR10」は、MP3も聴ける“ストリート系マルチメディアデバイス”だ。

携帯電話を意識したスタイリッシュデザイン

RR10の「上面」。シャッターボタンの横にあるスライドが電源スイッチに「ホールド」ポジションがある点はカメラというよりも音楽プレーヤっぽいデザインだ。

 Caplio RR10は、211万(有効202万)画素CCDと光学2倍ズームレンズを搭載し、さらにMP3再生機能を備えるコンパクトなデジタルカメラだ。携帯電話をイメージしたという独特の縦長の本体はポケットに入れやすく、わし掴みに握ったても持ちやすい。なお、本機は「縦長」というイメージが強いが、実際には「横長」のデジタルカメラである。マニュアルの「カメラの構え方」も横位置にして持つように指示しているほか、シャッターボタンは横位置での上面(縦にしたときの右下)に位置している。つまり、一見すると奇抜なデザインに見えるものの、利用時はソニーの「Cyber-shot P1」「Cyber-shot P50/P30」に似た横長デジタルカメラというわけだ。この記事内でも、シャッターボタンのある面を「上面」と呼ぶことにしよう。

マニュアルより。横位置で持つのが正しいCaplio RR10の正しい持ち方。

 前面には沈胴式レンズとフラッシュを装備し、背面には液晶モニタやカーソルキー、大きなモードダイヤルなどが並ぶ。モードダイヤルをカメラマークにして上面の電源スイッチをスライドさせれば、レンズが伸張して撮影可能となる。光学ファインダを持たないため、撮影時の構図確認は常に液晶モニタによって行う。カーソルキーの上下がズームボタンとなっているが、本体がスリムなため片手で持ったときに若干ホールドしにくく、親指で押すズームボタンも滑りやすい点が気になった。



右側の大きなモードダイヤルでボイスメモや連写、動画などを選択できるのはRDCシリーズを継承しているデザインだ。

 携帯電話のようにクレードルが標準で付属する。「RICOH BASE」と呼ばれるクレードルにはACアダプタとUSBケーブルを接続でき、本体を置いてカメラ内の充電池をチャージしたり、USB経由でのPCへの画像転送、PCからのMP3データの書き込み、USB接続のWebカムとしてリアルタイムの画像取り込みといった利用が可能となる。



クレードルにセットしたところ。クレードル前面にSyncボタンが配置されている。

 付属ソフトをPCにインストールして、クレードル前面のボタンを押せば自動的にアプリケーションが起動し、あらかじめ指定したフォルダに画像データを転送するといった連続動作が設定できる。また、付属のビデオ出力ケーブルをクレードルに接続して、TVなどに画像を表示できるほか、その際には別売のリモコン(3000円)で画像の再生などを制御できる(カメラ本体のカーソルキーはクレードルでカバーされて操作できないため)。
 なお、富士フイルムの「FinePix 50i」はヘッドフォンに付いている液晶コントローラで音楽再生やリモートシャッターなどが可能だが、RR10のヘッドフォン端子にはそういった機能はない。



右側面(縦位置での下面)にはクレードルとの接点と電池スロット、下面(縦位置での左面)にはSDカードスロットが配置されている。充電池は富士フイルムのFinePix 50iや旭光学オプティオ300と同じものを使用する。

 機能面では、被写体から最短約4cmでのマクロ撮影や、動画(8MBメディアで最大37秒)/音声/音声付き静止画像、連写(AF動作なしの連続撮影、約1秒間隔、メモリ容量まで撮影可能)、撮影画像への音声メモ添付(アフレコ機能)、白黒2値撮影(文字モード)など機能は豊富だ。これらの機能は、同社の「RDC-7s」や「RDC-i500」を継承しているようにも見受けられるが、ボイスメモ機能はビジネス用途以外にも実用的だろう。動画記録(320×240ドット)やボイスメモ、MP3再生といった機能はモードダイヤルで選択する。



左側面(縦位置での上面)。レンズはここまで伸張する。上側にあるのはヘッドフォン端子、下側がストラップ孔。

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