「CRW 2010A」 |
“Seamless Link”という独自のバッファアンダーランエラー防止技術を搭載して話題となったAcer Communications & Multimedia(Acercm)製ドライブに20倍速モデル「CRW 2010A」が現れた。RAWライティング公式対応をうたうドライブとしては現在最高速のドライブとなる。
RAWライティングとは、RAW(英語で“生”の意味)の名どおり、元のデータを加工せず、そのままCD-R/RWメディアに書き込む方式。RAWライティング非対応のドライブはバッドセクタがあるとディスクのイメージを作成できないが、対応ドライブならばバッドセクタがあってもそのまま書き込んでしまう。このため、CD-ROMへ意図的にバッドセクタを作ることによりハードウェアプロテクト処理を施したCD-ROMでもバックアップができるとして対応ドライブは一部のマニアに人気がある。
書き込み20倍速以上のドライブとしては“常識”になっている背面ファンは装備していない |
書き換え速度は最大10倍速、読み出し速度は最大40倍速。キャッシュは2MB搭載しており、書き込み方式は明らかになっていない。ライティングソフト「Nero 5.5 Burning Rom」が付属したバルク版の価格は販売を開始しているコムサテライト3号店で1万7780円。6月に発売となった書き込み最大16倍速のAcercm製CD-RWドライブ「CRW 1610A」が同店で1万4780円になっているのを考えると価格の魅力勝負では分が悪いが、とにかく速い“なんでも焼ける”ドライブを探しているなら見逃せない製品だ。
20倍速書き込みのドライブで2万円を割っていれば、決して高価ではない |
リコーの書き込み20倍速コンボドライブは今週末登場
一方、リコーのCD-RW/DVD-ROMコンボドライブ新製品「MP9200A」が今週末、各店でいっせいに発売となる。すでに“近日入荷”としてパッケージの展示を始めたショップや、明日入荷すると明言するショップもあるので、書き込み最大20倍速、書き換え最大10倍速、読み出し最大40倍速、DVD-ROM読み出し最大12倍速という最速のコンボドライブが気になっていた人はこちらも要チェック。
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