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アビッドジャパン、ノートPCで動作するノンリニアビデオ編集ソフト発表

2001年06月29日 20時50分更新

文● 編集部 佐々木千之

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プロユースのリアルタイムビデオ編集システムの販売を行なうアビッドジャパン(株)(※1)は29日、ノンリニアビデオ編集ソフトの新バージョン『Avid Xpress DV v2』を発表した。価格は24万8000円で7月に出荷予定。従来Xpress DVはPCワークステーションとセット販売してきたが、今回のバージョンでは初めてノートパソコンをサポートし、ソフトウェア単体で発売する。

※1 アビッドジャパンは、米アビッドテクノロジー社の日本法人で'93年に設立した。米アビッドテクノロジーが開発・販売するプロフェッショナル向けノンリニアデジタルビデオ編集ソフトの日本向け販売とサポートを行なっている。

『Avid Xpress DV v2』のパッケージ
『Avid Xpress DV v2』のパッケージ

Xpress DV v2は、映画や放送業界、学校教育現場などで利用されている『Avid|DS HD』『Avid Symphony』『Avid MediaComposer』といった一連の業務用デジタルビデオ編集ソフトのエントリーレベル製品という位置づけ。上位の編集ソフトと共通のファイルシステムを使用しており、これら編集システムとの相互運用ができることが最大のポイントという。

Xpress DV v2の画面
Xpress DV v2の画面。デモンストレーションはノートパソコンで行なわれた

Xpress DV v2は、DV編集機能、オーディオ編集、タイトル挿入、グラフィックス加工などの編集機能を備える。編集後のビデオファイルはMPEG-1/MPEG-2フォーマット、WindowsMediaフォーマット、QuickTimeフォーマット、RealMediaフォーマットでの出力が可能。発表会では、ノートパソコンを使ったデモンストレーションを行なった(詳細なスペックは不明だが、CPUは800MHzクラス)。デジタルビデオ画像の編集、加工、オーディオトラックの編集などを実演したが、特にもたつくことなくスムーズに動いていた。

Xpress DV v2の動作環境は、基本的にはPentium III(Celeron含む)またはPentium 4を搭載し、256MB以上のメモリーを備えたWindows 2000(SP1以降)が動作するパソコンだが、同社はパソコンとIEEE1394カードの動作確認を行ない、確認済みの機種についてウェブサイトで公開(※2)していくとしている。

※2 4月23日時点の動作確認機種としては、ノートパソコンとしてデルコンピュータ(株)『Latitude C600』、日本IBM(株)『ThinkPad A21p』、デスクトップパソコンとしてデル『Precision 330 Tower』、『同 Desktop』、『Precision 220 Tower』、『同 Desktop』、IBM『IntelliStation E Pro 6846 31U Tower』、コンパックコンピュータ(株)『DeskPro EN Convertible Minitower』となっている。

発表会で紹介したXpress DV v2の導入事例
発表会で紹介したXpress DV v2の導入事例。日本テレビでは、60人のディレクターにXpress DVをインストールしたノートパソコンを持たせ、トータルの編集時間の大幅な短縮を達成したという

Xpress DV v2の販売は、(株)ソフトウェア・トゥーが総販売代理店として行なう。ソフトウェアパッケージとしての販売のほか、従来からアビッドジャパンと提携し、プリインストールして販売している日本IBMからもプレインストールシステムとして販売される予定。

日本IBMの『ThinkPad A21e』
日本IBMの『ThinkPad A21e』。A22eも近日中に動作確認が終わるとしている

アビッドジャパンでは、放送現場などでAvidシリーズが多く使われていることを背景として、ノートパソコンを使ったモバイル編集システムや、専門学校での教育用システムとして、初年度5000本の販売を見込んでいる。

デルコンピュータの『Latitude C600』
デルコンピュータの『Latitude C600』。『同 C800』についても近日中に動作確認終了の予定

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