パーソナルメディア(株)は21日、パソコンのハードディスク上の機密データを完全に抹消するソフト『ディスクシュレッダー』のフルオート版を発売したと発表した。
消去した際に最後に表示される“ハードディスクデータ消去証明書” |
同製品は、ハードディスク上に乱数を複数回上書きすることで、残留磁気を読み取られた場合でも、元データを予測することを不可能にするというもの。4月から施行された改正リサイクル法によりパソコンの製造メーカーなどには、企業などが廃棄する事務系のパソコンの回収と再資源化が義務付けられている。その一方で、廃棄したパソコンから消しておいたはずの顧客データファイルなどが復元され、流出する危険があり、同製品はそれを防ぐために、データを復元できない状態にする。また、フロッピー1枚で起動でき、パソコンのOSやハードディスクの状態を問わず実行することが可能であるのも特徴となっている。
同社からは既に同様の機能のソフトが発売されているが、今回発売したものは、作業を行なう前に確認を促す画面を全て省き、すぐに消去を始めるというプロフェッショナル版。消去対象ハードディスクは、IDEとEIDE(ATA)タイプで、SCSI接続や特殊IDEアダプタ接続のハードディクスには対応していない。処理速度は、毎秒1.5MBから10MB。短期間で大量のパソコン処理をする必要があるレンタル・リース業界や中古パソコンのリサイクル販売を行なっている企業を中心に販売を行なっていくという。