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ウィンドウ、ソフトウェア・トゥーと提携しRAIDシステムにバックアップソフトをバンドル

2001年06月21日 20時50分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ストレージ製品専業メーカーの(株)ウィンドウは21日、都内で記者発表会を開催し、(株)ソフトウェア・トゥーと、ストレージ製品販売に関するパートナーシップを締結したと発表した。このパートナーシップの第1弾として、ウィンドウのパーソナルRAID『WinQUBE』に、ソフトウェア・トゥーが販売するバックアップソフト『Retrospect(レトロスペクト) Desktop Backup 5.5J』(米Dantz Development社製)をバンドルした『WinQUBE for Backup』を、7月に出荷開始する。価格は41万円(120GBモデル)。

ウィンドウの田中仁代表取締役社長ウィンドウの田中仁代表取締役社長

ウィンドウの田中仁代表取締役社長によると、自社のRAID製品の信頼性向上と付加価値を高める目的でバックアップユーティリティーのバンドルを検討していたウィンドウと、Retrospectをストレージ製品にバンドルして販売の強化を検討していたソフトウェア・トゥーの、両社の思惑が一致したことで今回のパートナーシップの締結に至ったという。今後両社が持つほかの製品に関してもバンドル販売などを検討していくとしている。

『WinQUBE for Backup』
『WinQUBE for Backup』。前面のパネルは半透明のプラスチック素材になっている

パーソナルRAIDシステム『WinQUBE(WQ-403U2)』は、2002年9月に発表し、2001年1月に出荷開始した製品(定価38万円)で、40GB HDD×3、32MBキャッシュメモリー、R4000プロセッサー、Ultra2SCSIインターフェースなどを備えている。サイズは幅180×奥行き285×高さ180mm。ウィンドウが開発したGUIベースのRAIDユーティリティー『NGSview(エヌジーエスビュー)』をバンドルし、RAIDシステムの専門知識を持たないユーザーでも管理を行なうことが可能としている。

Retrospect Desktop 5.5Jの画面
Retrospect Desktop 5.5Jの画面(Windows版)

WinQUBEにバンドルするRetrospect Desktop 5.5Jは、ソフトウェア・トゥーが22日に発表を予定しているバックアップソフト。Retrospectには、個人ユーザー向けのExpress(IDEデバイスのみサポート)、個人のハイエンドユーザーやビジネスユーザー向けのDesktop(SCSIサポート)、中規模企業向けのWorkgroup(ネットワーク経由のバックアップサポート)、大企業向けのServer(100クライアントライセンス付き)がある。Windows 95/98/Me/NT4.0/2000およびMacOS 7以降に対応している。

Windowsに対応したバックアップソフトウェアの多くは、Windowsシステムのアーカイブビットを参照してバックアップを行なうが、この方法ではファイルシステムの参照に時間がかかるうえ、複数の世代のバックアップからの復元が難しいという。これに対してRetrospectでは、バックアップするディスクのファイルを“スナップショット”と呼ぶデータに記録し、このスナップショットを基にバックアップを行なう“IncrementalPLUS”によって、バックアップ効率を高めたことが特徴。

WinQUBE for Backupの価格は41万円で、WinQUBE単体価格(38万円)とRetrospect Desktop単体の価格(3万5800円)を足した価格よりも低く抑えた。クライアントライセンスである『Retrospect Clients』(5ユーザーライセンスで2万2800円)を購入することで、ネットワーク経由のバックアップにも対応する。出荷開始は7月20日で、ウィンドウおよび販売代理店が販売する。なお、WinQUBEは本体のカラーリングや容量の異なる製品が、シリコンスタジオ(株)から『ProQube』(容量は30GB HDD×3および75GB HDD×3)の名前で販売されているが、このProQubeに関してもRetrospectをバンドルした製品を供給する予定。

ウィンドウではWinQUBEとWinQUBE for Backupを併売する予定で、2製品を合わせてWinQUBE製品の売上げを50%アップを目標とするとしている。

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