このページの本文へ

PCG-R505/ASP

PCG-R505/ASP

2001年06月19日 14時18分更新

文● 山崎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PCG-R505/ASP

ソニースタイルドットコム・ジャパン

16万9800円

2001年4月にリリースされたばかりの「PCG-R505」シリーズにも、ほかのシリーズに合わせて夏モデルが登場した。新しく発表されたのはMobile PentiumIII-850MHzを搭載し、CD-RW&DVDのコンボドライブを内蔵するドッキングステーション付属の「PCG-R505R/GK」、ドッキングステーションがオプションとなる「PCG-R505R/AK」およびMobile Celeron-650MHzを搭載しPCカード接続のCD-RWドライブが付属する「PCG-R505/ABW」の3モデル。これら店頭販売モデルに加え、ソニーのダイレクト販売サイト「SonyStyle」オリジナルモデルとして、PCG-R505/ABWの本体単体モデル「PCG-R505/ASP」がラインナップする。今回はこのPCG-R505シリーズのベーシックモデルを紹介しよう。

プリインストールソフトを強化した“夏アプリモデル”

本体右側面にはUSB、ヘッドフォン、マイク、i.LINK、LAN、モデムの各端子とTypeII×1のPCカードスロットを装備する。左側面にはUSB、CRT、メモリースティックスロットを備える。高い拡張性が必要な場合はドッキングステーションで対応できる。
 PCG-R505シリーズの夏モデルは、基本的にハードウェアスペックは春モデルをそのまま踏襲しており、CD-RWドライブが付属しないことを除けば、PCG-R505/ASPは一般モデルのPCG-R505/ABWと共通であるばかりか、春モデルのPCG-R505/BWからも変更はない。CPUはMobile Celeron-650MHzを採用し、メインメモリはオンボードの64MBに加え、1基装備するSO-DIMMスロットに64MBモジュールを搭載した合計128MBを実装する。画面表示はi815EMチップセットに内蔵のビデオ機能を利用する。ビデオメモリは最大11MBをメインメモリと共用し12.1インチTFT液晶に1024×768ドット/フルカラー表示が可能だ。HDDは15GBを搭載する。

 ウェッジシェイプ(前端が細くなったくさび形)のボディデザインを採用し、軽快なイメージを持つボディには、USB×2、i.LINK、LAN、モデム、マイク、ヘッドフォン、CRTの各端子に加え、TypeII×1のPCカードとメモリースティックスロットを備えており、サブノートとして標準的な拡張性は確保されている。
 より高い拡張性を必要とする場合は、FDDと光メディアドライブを内蔵するオプションのドッキングステーションを利用すればよい。



CD-RW&DVDのコンボドライブとFDDを内蔵するオプションのドッキングステーション「PCGA-DSM5」(SonyStyle価格6万9800円)。これらのオプション類を自由に組み合わせられるのが、単体で購入できるPCG-R505/ASPのメリットだ。
 CD-RW&DVDのコンボドライブモデル「PCGA-DSM5(SonyStyle価格6万9800円)」、DVD-ROMドライブモデル「PCGA-DSD5(同3万9800円)」の2種類のドッキングステーションは、いずれもUSB×2、i.LINK、LAN、パラレル、シリアル、CRTの各端子を装備し、本体とのホットスワップに対応している。シリアルやパラレルポート経由で周辺機器を接続しているユーザーには重宝するだろう。
 しかもドッキングステーションは本体の下に敷くように装着でき、PCG-R505/ASPに取り付ければ、厚さ約50mm、重量約2.8kgのオールインワンノートのように利用できる。外出先で光メディアを使う場合や高い拡張性を常時必要とする場合にも対応できる。

 周辺機器はUSBやi.LINK経由でしか接続しないのでドッキングステーションを買うまでもないが、光メディアドライブはぜひ欲しいという場合には、オプションで用意されているPCカード接続の外付けCD-RW「PCGA-CDRW52(SonyStyle価格3万9800円)」/CD-ROM「PCGA-CD51/A(同1万9800円)」ドライブを利用すればよい。

 店頭販売モデルのPCG-R505では、Mobile PentiumIII-850MHz搭載モデルは本体単体でも販売されるが、Mobile Celeron-650MHz搭載モデルは単体販売されない。SonyStyleオリジナルの本体単体モデルPCG-R505/ASPは、ユーザーが用途に応じて周辺機器を使い分けられ、2種類のドッキングステーションのいずれかを選択できるほか、手持ちの外付けドライブとの組み合わせも可能なベースマシンだ。外付けCD-RWドライブとセットのPCG-R505/ABWは初めて買うマシンに適したセットモデルだが、セカンドマシンとして購入するならPCG-R505/ASPのほうがリーズナブルだ。

 プリイストールアプリに関しては一般モデルと共通となる。春モデルからの主な変更点は、Office 2000 PersonalがOffice XP Personalに変更され、動画編集ソフト「MovieShaker」がVer.2.0から3.0に、地図ビューアの「Navin' You」がVer.5.0から5.1にそれぞれバージョンアップしているなどが挙げられる。



キーボードはピッチ18mm、ストローク2mm。クリック感がはっきりとしたタッチは良好だが、強く打鍵するとキーボード自体が少したわむのは気になる。タッチパッドの左右ボタンの中央はPCG-R505シリーズから採用された新「ジョグダイヤル」。ほかのモデルの本体側面に装備するタイプよりも断然使いやすい。
 MovieShaker Ver.3.0は、トランジションやBGMの長さを簡単に編集できる「タイムライン編集機能」、アフレコが行える「ナレーション機能」が追加されたほか、i.LINK経由でのDVテープへの書き出しが可能になるなどの機能アップが図られている。Navin' You Ver.5.1は、メモリースティック経由でソニー製のカーナビ「NVX-M7000」と連携でき、走行した軌跡をNavin' Youの地図上に表示したり、Navin' Youで出発地、目的地、経由地を設定したナビプランを、カーナビのルート検索に利用することができるようになったほか、Navin' Youで表示している地図の必要な部分だけを切り出しソニーのPalmデバイス「CLIE」で表示できる「マップカッター」が付属した。

 春モデルからスペック的には大きな変更はないが、Office XP Personalがプリインストールされるなどの機能アップが行われたPCG-R505シリーズの夏モデル。中でもオプション機器と自由な組み合わせが可能な「PCG-R505/ASP」は、セカンドマシンに最適なベースモデルとしてお勧めだ。オリジナルアプリが豊富に付属して16万9800円という価格設定も大きな魅力である。


PCG-R505/ASPの主なスペック
CPU Mobile Celeron-650MHz
メモリ 128MB
液晶 12.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 15GB
光メディアドライブ
通信 モデム/LAN
サイズ 279.5(W)×239(D)×23.0~29.3(H)mm
重量 約1.7kg
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ Office XP Personal

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン