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PCG-FX90G/K

PCG-FX90G/K

2001年06月19日 14時06分更新

文● 山崎

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PCG-FX90G/K

ソニースタイルドットコム・ジャパン

28万9800円

2001年春モデルでデビューしたオールインワンノート「PCG-FX」シリーズは、2001年夏モデルから「PCG-XR」シリーズが姿を消したことにより、新たにVAIOノートのフラッグシップとなるモデルだ。ただし店頭販売モデルはすべてWindows Millennium Editionを採用しておりWindows 2000モデルは存在しない。今回はフラッグシップモデルにふさわしくWindows 2000がプリインストールされた、SonyStyleオリジナルモデル「PCG-FX90G/K」を紹介しよう。

必要なスペックをリーズナブルに購入できるSonyStyleのチューンメニュー

 店頭販売モデルのPCG-FXは、

  • 1024×768ドット(XGA)対応14.1インチTFT液晶を搭載するMobile Duron-700MHzの「PCG-FX11G/BP」
  • 1024×768ドット(XGA)対応14.1インチTFT液晶を搭載するMobile Celeron-700MHzの「PCG-FX33G/BP」
  • 1024×768ドット(XGA)対応15インチTFT液晶を搭載するMobile PentiumIII-750MHzの「PCG-FX55G/BP」
  • 1400×1050ドット(XGA)対応14.1インチTFT液晶を搭載するMobile PentiumIII-850MHzの「PCG-FX77G/BP」

――という全4モデルがラインナップする。

オールインワンノートのPCG-FX90G/Kは、右側面にFDDと書き込み8倍速/書き換え4倍速/DVD読みだし8倍速/CD読みだし24倍速のコンボドライブを搭載する。ライティングソフトはイージーシステムズジャパンとデジオンが共同開発した「Drag'n Drop CD」、DVD再生ソフトはインタービデオの「WinDVD 2000」がプリインストールされる。
 すべてのモデルがWindows Millennium Editionを採用し、Office XP Personalがプリインストールされている。

 ソニーのダイレクト販売サイト「SonyStyle」では、上記の4製品に加えてPCG-FX55G/BPのOSをWindows 2000に変更した「PCG-FX60G/K」およびPCG-FX77G/BPのWindows 2000モデル「PCG-FX90G/K」という2つのオリジナルモデルも販売している。さらにCPU、メモリ、HDD、OS、Office XPプリインストールの有無をカスタマイズできる「チューン」メニューも用意する。チューンでは、XGA表示の14.1インチTFT液晶、XGA表示の15インチTFT液晶、SXGA+表示の15インチTFT液晶という液晶パネルの仕様から、どれか1つをベースモデルとして選択し、用途と予算に合わせてスペックをカスタマイズできるもので、全59モデルのバリエーションの中から自分にぴったりのFXを購入できる。

 店頭販売モデルの4つとSonyStyleオリジナルの2モデルは、これら59モデルの中の6タイプのスペック構成例という位置付けだ。SXGA+表示の15インチTFT液晶モデルをベースに、CPUにMobile PentiumIII-850MHz、メモリは128MB、HDDは30GB搭載し、Windows 2000とOffice XPのプリインストールを選択した場合の構成がPCG-FX90G/Kということになる。

 チューンメニューでカスタマイズできない上記以外のハードウェアスペックについては、光メディアドライブにCD-RW&DVD-ROMのコンボドライブを採用し、画面表示はi815EMチップセットの内蔵ビデオ機能を利用する。



キーピッチ19mm、ストローク3mmのゆったりとしたサイズのキーボードは、適度な重さのキータッチとはっきりしたクリック感を持ち、長時間でもストレスなく使い続けられる。
 FDDと光メディアドライブを内蔵して同時利用が可能なPCG-FX90G/Kは、324(W)×265.5(D)×38.5~54.1(H)mmの堂々としたボディサイズを誇る。インターフェイス類もシリアル、パラレル 、USB×2、CRT、i.LINK、LAN、モデム、ビデオ出力(コンポジット)、マイク、ヘッドフォンと豊富に装備し、1400×1050ドット表示の大型液晶とも相まって、デスクトップPCのリプレース用途として十分なスペックだ。
 19mmのキーピッチと3mmのストロークを持ちゆったりと使えるキーボードは、長時間の使用でもまったくストレスを感じることはなく、メインマシンとして十分な内容のノートPCに仕上がっている。

 ソフトウェアに関しては、店頭販売モデルと同様に動画編集の「DVgate Ver.2.3」や静止画編集の「PictureToy」、「PercasTV」を利用してインターネットを通じた映像配信を行える「URecsight Ver.1.3」など、いかにもVAIOらしい、何かを創り出すためのアプリが用意され、“PCを使って遊ぶ”ための環境が整っている。さらに、PCG-FX90G/Kの標準構成ではOffice XPもプリインストールされており、ホビーユースだけでなくビジネス用途にも対応できる。



オールインワンノートらしく本体には豊富なインターフェイス類を装備する。背面にモデム、USB×2、シリアル、パラレル、LAN、左側面にビデオ出力、マイク、ヘッドフォン、i.LINK(4ピン)の各端子とPCカードスロット(TypeII×2)を備え、拡張性は高い。
 VAIOノートのフラッグシップモデルにふさわしいハードウェアと、VAIOならではのアプリケーションを備えるPCG-FX90G/Kは、ハイエンドノートを探しているユーザーにぜひお勧めしたいモデルだ。また、コンパクトなデスクトップPCを探しているユーザーにとっても魅力あるPCだろう。


PCG-FX90G/Kの主なスペック
CPU Mobile PentiumIII-850MHz
メモリ 128MB
液晶 15インチTFT
解像度 1400×1050ドット/フルカラー
HDD 30GB
CD-RW&DVD R8倍速/RW4倍速/DVD8倍速/CD24倍速
通信 モデム/LAN
サイズ 324(W)×265.5(D)×38.5~54.1(H)mm
重量 約3.2kg
OS Windows 2000 Professional
Officeアプリ Office XP Personal

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