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IBM、ThinkPadに無線LAN内蔵モデル――s30の色違いモデルも

2001年06月27日 13時19分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本IBM(株)は27日、IEEE802.11b規格のワイヤレスLAN対応製品など、ノートパソコンThinkPadシリーズの企業向け製品として『ThinkPad A22m』『ThinkPad A22e』『ThinkPad s30』の3機種6モデルと、ウルトラポート対応オプションなどを発表した。併せて光沢のある“ミラージュ・ブラック”カラーの個人向けモデル『ThinkPad i Series s30』に、企業向けと同じ“フラット・ブラック”仕上げのモデルを追加した。

モバイルPentium III-1GHz、ワイヤレスLAN対応の高スペックモデル

『ThinkPad A22m 2628-W1J』『同-W2J』は、SpeedStepテクノロジ対応モバイルPentium III-1GHz、14.1インチの1024×768ドットTFTカラー液晶ディスプレー、8倍速DVD-ROMドライブ(ウルトラベイ2000スロットに装備)を搭載した3スピンドル(※1)のオールインワンノートで、IEEE802.11bワイヤレスLANと100Base-TX Ethernetの両方に対応した高機能モデル。このほかインターフェースとしては、シリアル、パラレル、外部ディスプレー、マイク入力、ライン入力、ヘッドホン出力、USB×1、PS/2(マウス/キーボード共用)×1を備え、56kbpsモデムを内蔵する。HDDは30GB、RAM128MB(最大512MB)を搭載し、本体サイズは幅317×奥行き257.5×高さ43.2mmで重さは約3.13kg。OSはWindows 98SE(2628-W1J)またはWindows 2000(同-W2J)をプレインストールしている。

※1 3スピンドル:HDD、FDD、CD/DVD-ROMの3つのスピンドル(軸)を指す。2スピンドルという場合にはHDDとCD/DVD-ROM、1スピンドルではHDDを指す。

『ThinkPad A22m 2628-W1J』『同-W2J』
『ThinkPad A22m 2628-W1J』『同-W2J』

従来のA22mシリーズではPCカードスロットは2基あったが、この2628-W1J/W2Jでは、ワイヤレスLAN PCカードのために1基を使用しており(ユーザーが取り外すことはできない)、PCカードスロット(Type II)は1基だけとなっている。ワイヤレスLANのアンテナはディスプレーの左右の枠の上部に内蔵しており、PCカードタイプワイヤレスLANカードに比べて感度がよいとしている。

A22mのPCカード部分のアップ
A22mのPCカード部分のアップ。上側のスロットにPCカードが装着済みなのが分かる(取り外し不可)
A22mのディスプレー上部側面のアップ
A22mのディスプレー上部側面のアップ。白い斜線が入っている部分にIEEE802.11bのアンテナを内蔵している

27日に出荷予定で、価格はオープンプライスだが、直販の“IBMダイレクト”での価格は2628-W1Jが34万9000円、2628-W2Jが35万9000円。

コストパフォーマンス重視の2スピンドルノート

『ThinkPad A22e 2655-36J』『同-86J』は、モバイルCeleron-800MHz、14.1インチの1024×768ドットTFTカラー液晶ディスプレー、24倍速CD-ROMドライブ(ウルトラベイ2000スロットに装備)を搭載したコストパフォーマンス重視の2スピンドルノートパソコン。ウルトラベイ2000対応のFDDが付属する。インターフェースは、シリアル、パラレル、外部ディスプレー、マイク入力、ライン入力、ヘッドホン出力、USB×1、PS/2(マウス/キーボード共用)×1、PCカードスロット(Type III)×1を備える。HDDは15GB、RAM64MB(最大256MB)を搭載し、本体サイズは幅305×奥行き254×高さ35mmで重さは約2.61kg。OSはWindows 98SE(2655-36J)またはWindows 2000(同-86J)をプレインストールしている。

『ThinkPad A22e 2655-36J』『同-86J』
『ThinkPad A22e 2655-36J』『同-86J』

7月11日に出荷予定で、価格はオープンプライスだが、IBMダイレクト価格は2655-36Jが17万4000円、2655-86Jが18万4000円。

あのThinkPad s30に色違いモデル登場

『ThinkPad s30 2639-42J』『同-4WJ』は、5月23日に発表したコンシューマー向けB5サイズモバイルノートパソコン『ThinkPad i Series s30』のOSをWindows 2000とし、天面の塗装をピアノのような光沢のある“ミラージュ・ブラック”から、従来のThinkPadシリーズと同じ“フラット・ブラック”に変更した企業向けモデル。SpeedStepテクノロジ対応超低電圧版モバイルPentium III-600MHz、10.4インチの1024×768ドットTFTカラー液晶ディスプレーを搭載し、標準バッテリーで6.5時間の動作が可能。CD-ROMドライブやFDDは付属せずオプションとなっている。インターフェースは外部ディスプレー、マイク入力、ヘッドフォン出力、USB×2、56kbpsモデムを備える。さらに2639-42Jは100Base-TXとIEEE1394×1、2639-4WJはIEEE802.11bワイヤレスLANを内蔵する。HDDは20GB、RAMは128MB(最大256MB)を搭載し、本体サイズは幅257×奥行き213×高さ32.3mmで重さは約1.45kg。OSは2モデルともWindows 2000。

『ThinkPad s30 2639-42J』『同-4WJ』
『ThinkPad s30 2639-42J』『同-4WJ』

29日に出荷予定で、価格はオープンプライスだが、IBMダイレクト価格は2639-42Jが22万9000円、2639-4WJが23万9000円。

また、ハードウェアおよびソフトウェア仕様は『ThinkPad i Series s30』のまま、天面の塗装だけを今回発表したThinkPad s30シリーズと同じフラット・ブラックにした『ThinkPad i Series s30 2639-45J』(IEEE1394/Ethernet装備モデル)、および『同 2639-4RJ』(IEEE802.11bワイヤレスLAN装備モデル)を発売する。オープンプライスだが、IBMダイレクト価格は2639-45Jが21万8000円、2639-4RJが22万8000円。

DVD-ROM/CD-RWコンボドライブが登場

ThinkPad新製品の発表に合わせて、いくつかのオプションが発表となり、ウルトラベイ2000対応のDVD-ROM/CD-RWコンボドライブなどを発表した。

今回発表したオプションは、ストレージ系が『ThinkPad CD-RW&DVDコンボ ウルトラベイ2000ドライブ』(DVD8倍速、CD-R4倍速、CD-RW4倍速、CD-ROM24倍速)(6万4800円)、『15GBディスク・パック』(3万1800円)、『30GBディスク・パック』(5万8000円)。7月6日発売予定。

ThinkPad A/T/Xの各シリーズのディスプレーの上部に用意されたIBMの独自拡張ポート“ウルトラポート”対応オプションは、複数のマイクを使ったマイクアレイシステムによりヘッドセットのマイクを使わずにViaVoiceの音声認識が可能な『ウルトラポート・デジタルマイク』(1万800円)、IrDAポートを追加する『ウルトラポート・IrDAアダプター』(1万1800円)を発表した。7月6日発売予定。

『ウルトラポート・IrDAアダプター』
『ウルトラポート・IrDAアダプター』
『ウルトラポート・デジタルマイク』
『ウルトラポート・デジタルマイク』

このほか、重さ1.4kgと軽量で1100ルーメンのスクリーン輝度を持つ『IBMマイクロポータブル・プロジェクター』(59万8000円、7月中旬発売予定)も発表している。

『IBMマイクロポータブル・プロジェクター』
『IBMマイクロポータブル・プロジェクター』

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