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CRX200E

CRX200E

2001年06月14日 11時53分更新

文● 内田

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CRX200E

ソニー

オープンプライス

ポータブルタイプやPC内蔵用など、これまで多数のCD-RWドライブを発売してきたソニーから、既存CD-R/RWの2倍にあたる約1.3GBの記憶容量を持つ「DDCD-R/RW」に対応した初のCD-RWドライブが登場した。ビデオキャプチャで作成したMPEG2ファイルなど、GBクラスのデータの保存を考えると従来のCD-R/RWの容量では手狭で、と感じているユーザーは要チェックの製品だ。

CD-R/RWとほぼ同様の操作性で
2倍の記憶容量を実現

 ソニーの最新CD-RWドライブ「CRX200E」は、CD-R/RWの規格をベースとしてソニーが独自に開発した大容量光ディスクメディア「DDCD-R/RW」に初めて対応したドライブだ。
 DDCD-R/RWは、「倍密度(Double Density)」のCD-R/RWのことで、その名のとおり記憶容量は従来のCD-R/RWメディアの2倍の1.3GB。メディアのトラックピッチと線速度(メディア回転速度)を従来のCD規格より小さくすることで従来の倍の密度でのデータ記録を実現し、CDと同じ直径12cmのメディアながら1.3GBものデータの保存が可能となっている。DDCD-R/RWを利用した音楽CDの作成はできないが、これを除けば使用できるファイルフォーマットの形式や、データを書き込む手順などは従来のCD-R/RWとまったく同様で、容量以外の使い勝手はCD-R/RWとほぼ変わりない(Mac版のライティングソフトがないので、現状ではMac固有のフォーマットやハイブリッドタイプのディスクを作ることはできない)。ただし、DDCD-R/RWの読み出しは、DDCD-R/RW対応ドライブでしかできないので、CD-R/RWに比べると読み出し環境がはるかに限定されるのが残念なところだ。

DDCD-R/RWメディア。パッケージやメディアの見た目はCD-R/RWとほとんど変わりはないが「Double Density」の表記でDDCD-R/RWとわかる。既存のCD-RWドライブでは読み出し/記録ができないので注意。

 初のDDCD-R/RW対応機である本機では、DDCD-R書き込みは12倍速(CD比、1800KB/秒)、DDCD-RW書き換えは8倍速(1200KB/秒)、DDCD-R/RW読み出しは32倍速というライトおよびリード性能を持つ。もちろん、通常のCD-R/RWの読み書きやCD-ROMの読み出しにも対応しており、書き込みは12倍速(CLV)、書き換えは8倍速(CLV)、読み出しは最大32倍速(CAV)となっている。インターフェイスはATAPIで、バッファアンダーラン防止機能は持っていないが、8MBの大容量バッファメモリを搭載している。

本体背面。インターフェイスはATAPI。オーディオ出力端子はアナログおよびデジタル(S/PDIF)を装備する。

付属ライティングソフトはプレマスタリングタイプの「PrimoCD」(画面)とパケットライトソフトの「abCD」、バックアップユーティリティの「Restrospect Express」。
 付属ソフトは、ライティングソフト「PrimoCD」とパケットライトソフト「abCD」、バックアップユーティリティの「Restrospect Express」の3本。PrimoCDとabCDは、ソニー製品以外ではあまり見かけない付属ソフトだが、B's Recorder GOLD+B's CLiP(ビー・エイチ・エー)やEasy CD CREATOR+DirectCD(ロキシオ)といったメジャーネームに引けを取らない機能と使い勝手を持つソフトだ。なおパッケージには、DDCD-RメディアとDDCD-RWメディアが各1枚ずつ同梱されている。



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