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ネットマイル、航空会社とマイル交換――ネット上のマイルがリアルのマイルに

2001年06月14日 00時19分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)ネットマイルは13日、記者説明会を開催し、1日より運用を開始した航空会社とのマイル交換などについて説明した。

“ネットマイル”“ネットマイル”

ネットマイルは、ネット上で共通ポイント“ネットマイル”を運用する企業。2000年11月に設立し、2001年4月にサービスを開始した。ネットマイルのプログラムに加盟したウェブサイトは利用者に“ネットマイル”を発行、利用者は貯めた“ネットマイル”をネットマイルのサイトで商品、サービスと交換する。

ネットマイルは、加盟サイトに対して“ネットマイル”を1マイル1円で販売、それを利用者がサービスなどに交換することは、1マイルを0.5円で買い戻すのに相当し、その差額が同社の収益となる。

当初の目標はサービス開始後1年で、利用者90万人、加盟サイト90サイトだった。ところが、サービス開始2ヵ月で、すでに利用者が約10万人、加盟サイトが50社になっている。これを受けて同社では目標を上方修正し、1年後の利用者を120万人、加盟サイト120社を目指すという。代表取締役社長の西川潔氏は「我々は、(収益構造が確立されていない)いわゆる渋谷のベンチャーではない。そう遠くない時期に黒字への転換が可能だ」。

代表取締役社長 西川潔氏代表取締役社長 西川潔氏

今回、マイル交換を行なう航空会社は、全日本空輸(株)(ANA)および(株)日本エアシステム(JAS)の2社。3500“ネットマイル”を両社の500マイルと交換、その後は700“ネットマイル”に付き100マイルと交換できる。

マイル交換を行なえるのが2社とも日本の航空会社である理由について、ネットマイルでは「利用者の利便性を考えれば、国内線でも使えるほうがいい」ためだという。また、この2社の提携先で、国際線もほぼすべてカバーできるとしている。ANAのマイレージクラブの会員は約700万人で、ネットマイルにとっては大きな魅力だ。

西川社長は、今後日本航空(株)(JAL)とのマイル交換が行なえればすばらしいとしつつも、JALはすでに自社でネット上のポイントサービスを行なっており、実現は難しいという。

また、今回(株)セシールとのマイル交換も発表した。セシール・ネット・クラブ(CNC)のポイントとネットマイルの“ネットマイル”、が、15日から交換できるようになる。

ネットマイルでは、今後もこのようなマイル・ポイントの交換を広げていきたいとしている。

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