21分/185MBという容量が標準となっている8cmサイズのCD-Rメディア。その標準規格を大きく超える34分/300MBまでデータを書き込めるというCD-Rメディア「CD-R34」が今週からアキバで販売されている。
内周と外周のエリアが区別されているあたりがなんともGD-ROMっぽい。もっとも、書き込みに失敗したメディアにも見えるのだが |
CD-R34は香港のWealth Fair Investment製、“Data-lot”というブランドの製品。聞き慣れないメーカー製だけにナゾな雰囲気が漂うが、メディアそのものもなかなかナゾなつくりになっている。
通常、CD-Rメディアは大まかに分けてPCA(Power Calibration Area)と記録用トラックのエリアから成っているが、CD-R34には記録用トラックエリアの最内周部分に詳細不明のエリアが存在している。容量1GBを実現しているセガのドリームキャスト専用CD-ROM“GD-ROM”は外周部分に倍密領域を設けたため内周部と外周部でエリアが区別されているが、ちょうどそれと似た印象を受ける。CD-R34が同じような技術を用いているのかは不明だが、見た目は“プチGD-ROM”とでもいったところ。
よく見ると、PCAと内周部の間にもわずかに何らかのエリアと思われる隙間がある |
ビー・エイチ・エーの「B's Recorder GOLD」はちゃんと300MBメディアとして認識した |
CD-R34を1枚138円で販売しているクレバリー1号店によると、店員が実際に試してみたらうまく書き込めなかったという。書き込み環境にも左右されるので断言はできないが、メディア自体にクセがあるのは見た目からも間違いないだけに、購入する人は“ダメでもともと”の覚悟がちょっとだけ必要かもしれない。
【取材協力】