VIAに続いて、Pentium 4用チップセットを公開してきたALiブース。今回はそのサンプルボードをレポートする。
VIAがPentium 4(Socket423)用のチップセット“Apollo P4X266”を出してきたことはVol.3のレポートですでにお伝えしたが、ALi(Acer Laboratories Inc)は同じくPentium 4用の新チップセット“M1671”を公開した。7日現在、同社Webサイトには詳細スペックは公開されていないが、ブース内にはサンプルボードが展示されており、DDR SDRAMとSDRAMの両方をサポートするようだ。
ALiのブースで展示されていたPentium 4用の新チップ“M1671(SouthBridgeはM1535D+)”搭載マザー。残念ながらソケット形状は不明。 |
ALiの担当者によると、同チップセットの採用予定メーカーのひとつにASUSTeKがあるとのこと。さっそくASUSTeKに聞いてみたが、予定には入っているが、搭載されるメモリソケットはDDR SDRAMになるだろうとのことだった。
また、今回のALiのボードで強調されていたのが、日立製のクロックジェネレータを採用したこと。ボードをよく見てみると、AGPスロット横に「HD151TS177」と「HD74CDCV851」があり、どちらも日立のマークが入っている。ちなみに、前者は通常のクロックジェネレータと同じ役割をするもので200MHzまでをサポート、新チップのためにデザインされたものだという。後者はDDR SDRAM用のもので、スキューやジッタ(電気信号の歪みや揺れ、エラーの原因)を抑えるためのジェネレータだ。
日立製のクロックジェネレータ「HD151TS177」(左)と「HD74CDCV851」(右)。 |
展示されていたボードは、あくまでリファレンスであり、この通りに作るかどうかはベンダーによるのだが、Pentium 4を狙う自作ユーザーの選択肢がまたひとつ増えそうだ。