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COMPUTEX TAIPEI 2001 Vol.2

COMPUTEX TAIPEI 2001 Vol.2

2001年06月05日 23時48分更新

文● 小板

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 COMPUTEX TAIPEI 2001レポートの第2弾は、Intelの次世代PentiumIII、Tualatin(コードネーム)に対応したマザーボード特集だ。台湾に拠点を置く、日本でも著名なマザーボードメーカー各社がこぞって展示している。
 Tualatinは0.13μmプロセスで製造されるCPUで、Socket370とピン互換があるがヒートスプレッダ(熱伝導板)が標準で搭載されると言われている。対応チップセットとしてはIntel「i815 B-Step」のほかに、先日発表となったVIAの「Apollo Pro133T」「Apollo Pro266T」「ProSavage PL133T」、Acer Laboratories(ALi)の「ALADDiN-PRO 5T」などが挙げられる。これらのチップセットはTualatinに対応するため、1.2Vのプロセッサバス電圧「AGTL」(従来は1.5Vの「AGTL+」)をサポートし、バスクロックにディファレンシャル方式(従来はシングルエッジ方式)に対応しているのが特徴だ。

VIAの「Apollo Pro266T」チップセットを搭載した、MSIの「Pro266T Mater-R」。

こちらはALiの「ALADDiN-PRO 5T」チップセットを載せた、ASUSTeKの「TUA266」。どちらもDDR SDRAMをサポートしたSocket370マザーだ。
 会場で展示されている製品には、Tualatinの“T”の文字を製品名に採用しているものが多く、見分けがつきやすい。たとえば、MSIの「Pro266T Mater-R」、ASUSTeKの「TUSL2」、EPoXの「EP-3PTA」といった具合。
 また、GigabyteではTualatin対応マザーボードにはブルーのソケットを搭載して区別している。これを“Blue Thunder Universal Socket”と呼び、ポップも立てている。同社によると「Gigabyteの(イメージ)カラーをソケットに採用してアピールした」とのこと。



EPoXのブースでは、「i815EP(B-step)」を搭載した「EP-3PTA」「EP-3ETM」「EP-3PTM」などの最新マザーボードを観ることができた。

Iwillの「BD133μ」は815EP(B-step)搭載。

Gigabyteの「GA-6VTX」。NorthBridgeにVIAのVT82C694Tを搭載。ソケットはブルー。

GigabyteはTualatin対応マザーのソケットをUniversal Socketとし、さらに着色することで「Blue Thunder」と独自の愛称をつけてアピール。このPopを秋葉原で見る日も近い!?

同じくGigabyteのDual Tualatinマザー「GA-6VTXD」。チップセット(NorthBridge)はVT82C694T。

Gigabyteで実施されていたTualatinマザーのデモ。
 Intelブースで聞いたところ、「現在のcDOステップのPentiumIIIは1.1GHzで最後となる。それ以降は、Tualatinになる」と話しており、これが本当ならば比較的速い次期に0.13μm版のTualatinが市場に登場するかもしれない。
 残念ながらTualatinそのものは会場では確認できなかったが、実際にGigabyteのブースではTualatinを搭載した「GA-60XET」を動作させていた(GA-60XETはi815EP B-stepを搭載したマザーボード)。
 なお、日本市場に上記のマザーボードが登場するときには、型番が変更になっている場合もあるので注意してほしい。



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