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コマンドによっては数多くのオプションを持つ。このリファレンスを参考にしよう。

覚えておきたい必須コマンド30―その4・コマンドリファレンス

2001年06月18日 15時57分更新

文● 中野 賢

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Linux magazine 5月号表紙本記事も収録 Linux magazine 2000年 5月号 1390円

[]で囲まれた部分は省略可能であることを示している。ドット(...)は複数個指定できることを示している。

man

目的:オンラインマニュアルを表示する。
構文:man [オプション][セクション] 名前...
オプション

-k whatisデータベースから文字列を検索する。

ls

目的:ディレクトリの内容を一覧表示する。
構文:ls [オプション][ファイル名...]
オプション

-1 垂直方向に1列で表示する。
-a ドット(.)で始まるファイルも表示する。
-c 最後にファイルのステータスを変更した時間でソートする。詳細表示のときは、時刻の欄が、最後にファイルのステータスを変更した時間になる。
-C 垂直方向に並べて表示する。
-d ディレクトリの中身でなく、ディレクトリ自身を一覧表示する。
-F 名前のうしろにファイルの型を示す文字を付ける。
通常のファイル なし
実行可能ファイル *
ディレクトリ /
シンボリックリンク @
FIFO |
ソケット =
-g 無視(詳細表示のとき、グループ情報を表示する)。
-G 詳細表示のとき、グループ情報を表示しない。
-h ファイルサイズをわかりやすい単位で表示する。
-i ファイルのinode番号を表示する。
-l 詳細形式で表示する。
-L シンボリックリンクを、リンクされているファイルの情報で表示する。
-n 所有者とグループを名前でなく、番号で表示する。
-r ソートの順番を逆にする。
-R ディレクトリの内容を再帰的に表示する。
-s ブロック単位でのファイルサイズを表示する。
-S ファイルサイズでソートする。大きなファイルが先頭にくる。
-t 修正時刻順でソートする。新しいファイルが先頭にくる。
-u 最後にファイルをアクセスした時間順でソートする。詳細表示のときは、時刻の欄が、最後にファイルにアクセスした時間になる。
-x 水平方向に並べて表示する。
-X 拡張子の順番でソートする。

mkdir

目的:ディレクトリを作成する。
構文:mkdir [オプション] ディレクトリ名
オプション

-m 《モード》 ディレクトリのアクセス権を《モード》で作成する。
-p 引数に指定した各ディレクトリで、存在しないディレクトリも含めて作成する。

rmdir

目的:空のディレクトリを削除する。
構文:rmdir [オプション] ディレクトリ名
オプション

-p 引数に指定したディレクトリに存在しているディレクトリも含めて削除する。

cp

目的:ファイルをコピーする。
構文:cp [オプション] コピー元 コピー先
オプション

-a 元ファイルの構成と属性を保ったままコピーする。-dpRと同じ。
-d シンボリックリンクをコピーするとき、リンクされているファイルでなく、自身をコピーする。ハードリンクされているものをコピーした場合は、コピー先でもハードリンクの状態を保つ。
-f 強制的にコピーをする。
-i 上書きをするかどうかの確認をする。
-p コピー元のファイルの所有者、グループ、パーミッション、タイムスタンプを保持する。
-r ディレクトリを再帰的にコピーする。ディレクトリ以外のファイルはすべてファイルとしてコピーされる。
-R ディレクトリの内容を再帰的にコピーする。
-u コピー先ファイルのタイムスタンプが同じか新しい場合はコピーしない。
-v コピーする前に、そのファイル名を表示する。
-x 異なるファイルシステム上のサブディレクトリはコピーしない。

rm

目的:ファイルを削除する。
構文:rm [オプション] ファイル名...
オプション

-d ディレクトリを削除する。スーパーユーザーのみで使用可能。
-f 強制的に削除する。存在しないファイルがあっても通知しない。
-i ファイルを削除するかどうかの確認をする。
-r ディレクトリの内容を再帰的に削除する。
-v 削除する前にファイル名を表示する。

mv

目的:ファイル名を変更する。ファイルを移動する。
構文:mv [オプション] 移動元 移動先
オプション

-f 強制的に移動する。ファイルが既に存在しても通知しない。
-i ファイルを移動するかどうかの確認をする。
-v 移動する前にファイル名を表示する。

chmod

目的:ファイルのアクセス権を変更する。
構文:chmod [オプション] アクセス権 ファイル名...
オプション

-R ディレクトリを再帰的にたどってアクセス権を変更する。

記号モードと数値モードのいずれかで指定をする。

記号モードでは、「誰」「操作」「権利」の組み合わせを文字で記述して指定をする。複数指定する場合はカンマ(,)で追加指定できる。

所有者(u)、グループ(g)、その他のユーザ-(a)、すべてのユーザー(a:ugoと同じ)
操作
追加(+)、削除(-)、設定(=)
権利
読み込み(r)、書き込み(w)、実行(x)、実行時にユーザーIDまたはグループIDを追加(s)、スティッキビット(t)

数値モードでは、次に示す数値の合計で設定をする。

  • 4000 実行時にユーザーIDを設定
  • 2000 実行時にグループIDを設定
  • 1000 プログラムコードをスワップに維持
  • 400 所有者の読み取り
  • 200 所有者の書き込み
  • 100 所有者の実行
  • 40 グループの読み取り
  • 20 グループの書き込み
  • 10 グループの実行
  • 4 その他のユーザーの読み取り
  • 2 その他のユーザーの書き込み
  • 1 その他のユーザーの実行

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