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COMPUTEX TAIPEI 2001 Vol.1

COMPUTEX TAIPEI 2001 Vol.1

2001年06月05日 20時39分更新

文● 小板

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 6月4~8日の5日間、台北市内の世界貿易センターにおいてPC関連製品の展示会、「COMPUTEX TAIPEI 2001」で開催されている。ここでは、Akiba2GO!担当によるショウレポートをお送りする。最初は日本でもよく知られるデュアルマザーボードメーカーTYANブースから。

 4日の「COMPUTEX TAIPEI 2001」初日から、AMDのDualプロセッサ(正式名称“Athlon MP”)をサポートした新チップセット“AMD760MP”を搭載するマザーボードの展示がはじまっている。

ちょうど秋葉原に登場したばかりのデュアルマザー「Thunder K7(S2463)」。

PalominoだというAthlon MP(エンジニアリングサンプル)。L1ブリッジも5本に増えている。
 ひとつは、秋葉原にも登場したTYAN製「Thunder K7(S2463)」。ブースに飾られた製品単体での展示のほかに、APPRO International Inc.の「the APPRO 1224 」という1Uサーバーに組み込んでのデモも行っていた。展示品にはAthlon MP-1GHz、サーバーには同-1.2GHzが搭載されていたが、同社によると「これはPalomino(Athlon MPのコードネーム)である」とのこと。写真を見ていただくとわかるが、これまでのAthlonの場合、コアの上のマーキングは“A1300AMS3B”(Athlonファミリの1.3GHz)などと表記されるが、PalominoだというCPUのマーキングは“AHX1000AMS3C”と表記されている。ただ、一番下にはエンジニアリングサンプルであることを示す“ES”の文字も見えるので、実際に市場に現れる時点での周波数やコア電圧などは参考にはならないかもしれない。コアのサイズはこれまでのような横長ではなく、どちらかというと正方形に近くなっているのがわかるだろう。さらに、倍率変更操作で話題となるL1ブリッジも、これまでの4本から5本に増えている。



ダイ部分は正方形に近くなり、コアのマーキングも従来の刻印とは異なる。

まるでK6のような「AMD-762」。
 また、NorthBridgeの「AMD-762」は、まるでAMDのCPU“K6”にも似たチップとなっており、アルミと思われるカバーで覆われている。

 電源は24Pinと8Pinの2種類のコネクタが確認できた。「将来のCPUもサポートするため」にコネクタの増設が必要になったという。ただ、MSIのブースで確認できたもう1種類のDualマザーボード「K7D Master-LR」は、通常のATX電源コネクタを搭載している。「TYANの電源仕様(2種類のコネクタ)がリファレンスであると思われているが、そうではない」とMSI担当者は話しており、この電源仕様については見解が分かれている。MSI製マザーの基本仕様は、64bitPCI×2、32bitPCI×3、AGP Pro×1、DDR DIMM×4、Promise IDE RAID(オプション)、Intel 82559 LAN(オプション)。
 ちなみに、TYANによるとThunder K7用の電源はミネベアやDELTAといったメーカーが出荷を開始する予定だとしている。



MSI製「K7D Master-LR」。

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