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九州松下、ディスプレー部分だけで歩行ナビとして使えるカーナビを発表

2001年06月05日 01時35分更新

文● 編集部 佐々木千之

九州松下電器(株)は4日、都内で記者発表会を開催し、液晶ディスプレー部分を本体から分離して、歩行用ナビゲーションシステムとして利用できる、カーナビゲーションシステム『モバイル デルNAVI』(KX-GP1シリーズ)を発表した。カーナビの基本機能を備えた『KX-GP1』と、VICS(※1)/D-GPS(※2)対応テレビチューナーユニットが付属する『KX-GP1Z』の2モデルを用意する。価格はKX-GP1が14万8000円、KX-GP1Zが17万8000円で、7月1日に発売予定。

※1 VICS(Vehicle Information and Communication System):(財)道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)が提供する、カーナビゲーションなどVICS対応機器で利用可能な道路交通情報。渋滞、事故、高速道路の入り口閉鎖、ある地点までの予想所要時間などの情報を、5分ごとに更新して流している。FMラジオ局の電波による多重放送、赤外線による光ビーコン、電波による電波ビーコンの3種類があり、それぞれ提供している情報内容が異なる。

※2 D-GPS(Differential GPS):GPS(Global Posisioning System)衛星から得られる緯度経度情報には、ある程度の誤差が含まれる。位置が正確に分かっている基地局を使って、ある時点のGPS誤差を割り出し、それを差分情報としてFM多重放送として送信、D-GSPに対応した機器はそれを使って、自機の位置を補正するというもの。D-GPSに対応しないGPSナビゲーションに比べて、精度が10倍程度向上するとされる。現在のGPS衛星による測位誤差は10~20m程度といわれており、D-GPSに対応することで1~2mの精度となる計算。日本では(株)衛星測位情報センターが提供している。

『モバイル デルNAVI』(KX-GP1シリーズ)『モバイル デルNAVI』(KX-GP1シリーズ)
取締役、テレコム事業部長の俵克平氏
九州松下電器取締役、テレコム事業部長の俵克平氏

KX-GP1シリーズは、九州松下が'94年に発表した『KX-GA3』以来の、GPSナビゲーション機能、液晶ディスプレー、CD-ROMドライブを一体化して、クルマからクルマへ簡単に載せ替えることができるという、“ポータブルカーナビゲーションシステム”の最新機種。5.8インチの透過型ワイド液晶ディスプレー部分(GPSアンテナ含む)が分離し、単独で歩行用GPSナビゲーションシステムとして利用できることが最大の特徴で世界初の機能としている。カーナビゲーションシステムとして利用する場合はリモコンで操作するが、歩行用ナビゲーションシステムとして使う場合には、液晶ディスプレーがタッチパネルとしての機能を持ち、指先やスタイラスペンで操作できる。

KX-GP1Zのディスプレー部
KX-GP1Z(テレビチューナー付き)のディスプレー部。左上に見える小さな四角はGPSアンテナ

歩行用ナビゲーションシステムとしては、地図データは店舗や施設などの情報を含めて、ディスプレー部内のメモリーに、1エリア分(25mスケールで約2km四方。データ量およそ5MB強)を、CD-ROMの地図データから任意の位置を切り出して格納できる。ディスプレー部にはSDカードスロット1つを備えており、SDメモリーカード(オプション)に保存した地図データを呼び出すこともできる。64MBのSDメモリーカードの場合、最大12エリアの保存が可能。SDメモリーカードにパソコンなどで記録した、“SD-AUDIO準拠の音楽データ(フォーマットはAAC)を再生するSDオーディオ再生機能も備える。なお、SD I/Oカードには対応しない。

地図データを表示したところ
地図データを表示したところ

カーナビゲーションシステムとしては、目的地までの3つのルートを探索して比較できる“3ルートバリエーション”、道路走行中の目印となる建物や交差点名などだけを表示する“ストリートナビゲーション”、高速道路のジャンクションが近づくと音声と同時にジャンクションの案内図を表示する“リアルジャンクション案内”などの機能を備える。これらの機能はワイドディスプレーに2画面表示できる。対応ナビゲーション用CD-ROMはナビ研S規格準拠のものが利用でき、『ゼンリンSuper全国版6拡張フォーマット専用』ディスクが付属する。

KX-GP1Zに付属するVICS/D-GPS対応テレビチューナーユニットをディスプレー部とセットで使って、携帯テレビや見えるラジオ(FM文字多重放送)として利用できる。サイズ(突起部除く)と重さ(リチウムイオン充電池含む)は、KX-GP1本体+ディスプレー部が幅166×高さ133×奥行き41mmで約740g、ディスプレー部が幅166×高さ96×奥行き21mmで約410g。KX-GP1Z本体+ディスプレー部が幅191×高さ133×奥行き46mmで約830g、ディスプレー部が幅191×高さ96×奥行き46mmで約500g。ディスプレー部は内蔵のリチウムイオン充電池で約90分連続動作する。オプションの増設バッテリー(約600g)を使うと、約4時間の連続動作が可能。充電池は、クルマに搭載して走行している際に充電する仕組み。

そのほか2000年3月に発表した、PHS(H″)を使ったインターネット接続機能を持つ『ネットワーク デルNAVI』(KX-GT30シリーズ)同様、インターネットにアクセスして、ウェブブラウジングやEメールの送受信が行なえる。インターネットの接続にはH″(α-DATA32対応PHS含む。通信速度64/32kbps)のほか、(株)auのcdmaOne(9.6/14.4kbps/パケット)およびau/ツーカーセルラーグループ/(株)NTTドコモのPDC方式(9.6kbps)のデジタル携帯電話が利用できる(接続ケーブルはオプション)。ウェブブラウザーは今回からSSLに対応した。

さらに九州松下では、KX-GP1シリーズのユーザー専用の有料コンテンツサービス“デルNAVIネット”を製品出荷と同時に開始する。このデルNAVIネットでは、任意の位置周辺の店舗情報、天気予報(イチレイヨン(株))、タイムズ駐車場(100円パーキング)満車/空車情報(パーク24(株))を提供する。月額利用料は300円で、インターネットプロバイダーとの接続料、通話料が別途必要。

“デルNAVIネット”のトップページ
“デルNAVIネット”のトップページ(実際の表示画面はワイド表示になる)

発表会で製品の説明を行なった九州松下の商品企画グループ国内商品企画チーム主任の田中智氏は「ディスプレー部分を小型化して単独で動作可能としたことにより、“車内ではカーナビ、車外では歩行ナビ”として、これまでのポータブルナビゲーションに新しい用途/使用シーンを創造する」と述べた。

分離型モバイルナビのコンセプト
分離型モバイルナビのコンセプト

バッテリー駆動時間が約90分と短いのではないかという記者からの質問には「クルマで目的地の近くまで行き、そこで降りて利用することを想定している」と答えていた。ただし、透過型液晶のため、昼間の屋外では見づらいのではないかという指摘には、「車載時の見やすさを最優先したため、透過型液晶を採用した。確かに直射日光下などでは見づらいが、歩行中ずっと見つめるものではなく、位置を時々確認するという想定なので、日陰で見てもらえれば」としている。発表会後に、実機に触れることができたが、歩行用ナビゲーションシステムとして利用する場合は、画面が大きい分、左手で持って右手で操作する際持ちにくく感じられた(特にKX-GP1Z)。九州松下では「あくまでもカーナビゲーションシステムが主体」であり、その付加機能/付加価値としてディスプレー部単独でも利用できるものだというコンセプトだと説明しており、歩行用ナビゲーションシステム機能を備えたことで、他社のポータブルナビゲーションシステムとの差別化を図る構えだ。

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