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「(Linuxの次バージョンは)2.6になるか3.0になるかわからないけれども、2002年に出そうとしています」― Linus Torvalds氏談

2001年05月28日 15時23分更新

文● 吉川大郎

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日刊アスキー Linux、Linux magazine、月刊アスキーでは、Linus Torvalds氏に対してインタビューを行なった。インタビュアーは生越昌己氏。インタビュー全文は改めて公開させていただくが、ここでは気になる次期Linuxについて、Linus Torvalds氏自身が語ってくれたので、抜粋してお伝えする。

[生越氏] じゃあ、最後にひとつだけね。次のバージョンの作業はいつからはじめていつ頃終わる予定ですか?
[Linus Torvalds氏] (宙をみあげて……)2.5を開始するのが、6月終わりか7月中旬です。終わりはいつということは言わないようにしています(笑)。前の場合は9カ月といっていたのが2年間になってしまいましたし。1年周期を目標としているのですけれども、もちろん開発初期の、新しいフューチャーを作っている段階はみんな面白くて楽しくやっているんですけれども、それを安定化させるという作業は、本当にたいへんですが楽しくはないのです。やらねばならないのですけれども、誰もすすんでやりたいということにはなかなかなりません。
変化のどの程度かわからないから2.6になるか3.0になるかわからないけれども、それを2002年に出そうとしています。
[生越氏] 誰もこう……、言ったとおりにできるとは思っていないので(笑)。
生越氏とTorvalds氏
Linus Torvalds氏と生越昌己氏
[Linus Torvalds氏] (笑)一応はちゃんと目標は目指している。
[生越氏] 誰も信じていないし(笑)。それよりも、ちゃーんとしたものが出るほうが期待されているし。
[Linus Torvalds氏] そうですね。これまでの2.4もそうですが、安定したカーネルを出すということについては自信があります。

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