「GAIA」。ロゴの入ったプレート部はアルミ番にステンレスの貼っている |
サイズが300(W)×300(D)×300(H)のキューブケース「GAIA」が6月1日に発売となる。GAIAを設計・製造したのはショップブランドPC/サーバのインターネット直販を行っている工房テラ。第1弾となるGAIA Ver.1.0は限定30台で、同店が直販するほか、アキバでは高速電脳が独占受注する予定となっている。現在高速電脳では「外見は完成品と同じ」(工房テラ)プロトタイプを展示中だ。
トグルスイッチを使ってフロントパネルを開閉してみる。ちなみに写真右のトグルは電源スイッチ |
工房テラによると、GAIA Ver.1.0は100%手作りのフルアルミキューブケース。表面はアルマイト加工されている。かなりの肉厚アルミを使っているようで、電源部を除くケース単体の重量は約3kgと、コンパクトな外見に反してずっしりした印象を受ける。
外観の特徴としては、立方体であるのはもちろん、ケース前面に装備するトグルスイッチでドライブベイ用のフロントドアを開閉できる点が挙げられるだろう。右の写真のように、トグルスイッチを下に倒すとフロントパネルは静かに開き始める。最大120度程度まで開く。もちろんスイッチを上に倒せばパネルは静かに閉まる。
また外部電源コネクタが特殊形状になっているのも目を引く。GAIAはもともとサーバ用のケースとして設計したものだとする工房テラでは、不慮の事故でケーブルが外れないように配慮した結果だとしている。内蔵の電源(容量は300~350Wを予定)そのものは一般的なATX電源で、ケース内蔵の変換コネクタで対応しているとのこと。
特殊形状の電源コネクタ |
展示品はASUSTeK製MicroATXマザーボード「CUSL2-ML」にPentiumIII-1GHzを搭載して動作中だ。PowerLEDは最近流行のブルー |
ケース内部については製品版ではないとして公開されていない。このため詳細は不明だが、MicroATX規格のマザーボードを搭載可能。ビデオカードは「カノープスの『SPECTRA 8400』より小さければおそらく入る」(工房テラ)そうで、大きめのカードを差すのは難しそうだ。ドライブベイは5インチ×1、3.5インチ×1、シャドウ×1。内部には吸気ファンを1基搭載している。
予価は10万8000円。展示品は白モデルで、本体カラーはこのほか青・緑・黄・赤・ガンメタリックから選択可能。製品版では3.5インチ/5インチドライブベイの隣にケース内部用デジタル温度センサを搭載予定となっており、工房テラではこのほかUSBポートをケースの前面や側面に引き出したりすることなども計画しているという。贅沢品であるのは否めないところだが、プレート部にはネームが入るなど、かなりの高級感を得られそうだ。
なお、工房テラではGAIAシリーズとしてオールインワンモデルの「GAIA2」を計画中とのこと。45cm立方のフルアルミケースで、16インチTFT液晶やJBLのスピーカを内蔵した文字どおりの「オールインワン」PCになるという。こちらもなかなか気になる一品である。
【取材協力】