ついに3.5インチIDE HDDがひとつの壁を越えた。Maxtorから100GBの容量を誇るHDD(型番:MX-4W100H6)が現れ、19日から一部ショップで販売が始まっている。
“MX-4W100H6” |
MX-4W100H6の回転数は5400rpm。2MBキャッシュを搭載している。入荷したショップ仕入れ担当者の話を総合すると、プラッタあたりの容量は33.3GBで、サンプル出荷されたものが流通したようだ。19日の段階でMaxtorから同製品についてのアナウンスはなく、つまりアキバお得意のフライング販売というわけだが、このため転送速度など細かな仕様はまったく分からない。もっとも、回転数から判断するに最速クラスではないだろうというのは容易に想像できるが、それでも正確なスペックを知るには実際に動作させてみるしかない状況だ。はじめて100GBの壁を突破したHDDということで、ハードやOS側の容量制限問題が浮上してくる可能性も否定できない。
しかしそれでも“大台を超えたIDE HDD”としてMX-4W100H6は大いに魅力的だ。MPEG2キャプチャの流行により、安価で大容量のストレージデバイスを求めていた人は多いはず。実売価格も3万7800円(高速電脳)、3万9800円(TSUKUMO eX.)と手の届かない価格ではないだけに、今後注目を集めそうなドライブと言える。
なお、MX-4WxxxHxシリーズのHDDでは、同時に40/60/80GBモデルの販売も始まっている。こちらは「サンプル品ではなく、OEM出荷されたものがアキバに流れてきた」(OVERTOP)とのこと。これら3モデルは100GBモデルと異なり、1プラッタ30GBのようだ。型番と価格は以下のとおり。
価格 | ショップ |
---|---|
MX-4W040H3(40GBモデル) | |
\14,800 | OVERTOP |
MX-4W060H4(60GBモデル) | |
\20,500 | コムサテライト3号店 |
\21,800 | OVERTOP |
MX-4W080H6(80GBモデル) | |
\29,800 | コムサテライト3号店 |
\30,800 | OVERTOP |
流体軸受け採用の富士通製HDDに7200rpmモデルも登場
“MPG3409AH-E” |
また、同じく19日から富士通製のIDE HDD(型番:MPG3409AH-E)も販売がスタートしている。こちらは4W100H6とは違い、発表されながら数カ月もの間登場しなかったものだ。回転数は7200rpmで、キャッシュは2MBとなっており、平均シークタイムは8.5ms。容量は40GBで、プラッタあたりの容量は20GBとなっている。
注目すべきは、すでに流通している5400rpmモデルと同じく、軸受けに接触型ではなく流体軸受けを採用している点。このため摩擦が少なくなるためモーターノイズが乗りにくく静かで、かつ摩耗が少ないため長寿命になるという。
価格は以下のとおり。なお“MPG3xxxAH-E”シリーズには20GB/30GBモデルも控えている。
19日現在の価格情報
価格 | ショップ |
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\15,800 | コムサテライト3号店 |
\15,980 | OVERTOP |
\16,800 | 高速電脳 |