「P3TSSA」 |
“FC-PGA2対応”とうたうVIA Apollo Pro133AマザーボードがすでにAbitやMSIから登場するなか、Supermicroから初の“i815 B-Step”マザーボード「P3TSSA」が発売になった。
i815 B-Stepは、i815E/i815EPチップセットの新ステップを意味する。流通している現行ステップ“A-2”を「次世代Socket370 CPUに対応するため」(Intel)“B-0”へステッピングアップしたものだ。“B-Step”というのは、B-0ステップの俗称といったところ。Intelはこの“次世代Socket370 CPU”が何なのか現段階で明確な説明を行っていないが、おそらくは0.13μm版PentiumIII(コードネーム“Tualatin”)のことであり、i815 B-StepはTualatinに対応するためのステップであると思われる。
なお、Intelの説明不足のため分かりにくいのだが“Tualatin=FC-PGA2”ではない。FC-PGA2というのはあくまでCPUパッケージの名前であり、CPUそのものを差しているわけではないからだ。実際に、18日に紹介したMSIのデュアルSocket370マザーボードはTualatinに対応しておらず、しかも現行PentiumIIIの新ステップ(DOステップ。“Coppermine-T”と推測される)もFC-PGA2パッケージを採用すると見られている。「FC-PGA2対応マザーボードを購入しておけばTualatinでも大丈夫」とは言い切れないので、この点にはくれぐれも注意してほしい。
“815E B-Step”表記のあるマニュアル。PentiumIII-1.26GHz対応をうたう |
そんなi815 B-StepマザーボードP3TSSAだが、ぱっと見たところではSupermicroのi815Eマザーボード「370SSA」とまったく区別がつかない。PCBレイアウトも同一のため、TualatinもCoppermine-Tも登場していない現在は“370SSAの新リビジョン”と言われても否定できそうにない製品だ。ただし、マニュアルには“815E B-Step”の表記があり、あわせてPentiumIII-1.26GHzに対応する旨の記載がある。また、Supermicroのウェブサイトにもはっきりと“Pentium III Tualatin Support”の文字が躍っている。
ちなみに拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×6、CNR×1でDIMMスロットは3本(最大512MB)。FSBは66/100/133MHzから設定可能となっており、“遊べる”要素はほとんどない。
19日の段階で販売中なのはUSER'S SIDE本店のみ。価格は2万1800円となっている。
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