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“EVO”でデルを蹴落とす!! ――コンパック、新ブランドを発表、謎のマシンも登場!?

2001年05月22日 21時20分更新

文● 編集部 中西祥智

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コンパックコンピュータ(株)は22日、ビジネス向けの新ブランド“EVO(イーヴォ)”を、世界で同時に発表した。

煙の中から
カーテンが落ちて煙が噴き出し・・・・・・
“EVO”登場
そして“EVO”が現われた

都内で行なわれた記者発表会で、取締役副社長兼アクセスビジネス統括本部長の馬場真氏は「ワールドワイドでの1~3月期の出荷台数が、デルコンピュータに抜かれたのは許しがたい。この“EVO”で蹴落とす!! 」と強い意志を示した。

左が馬場真取締役副社長、右がケン・ウィレット米コンパック副社長
左が馬場真取締役副社長、右がケン・ウィレット米コンパック副社長

馬場氏と米コンパックコンピュータ(Compaq Computer)社副社長兼アクセス・ビジネス・グループ コーポレートアクセス部門 デスクトップ&ポータブル・ビジネス担当のケン・ウィレット(Ken Willett)氏は順にスピーチを行なって、今回の新ブランド投入について説明した。

それによると、コンパックのねらいは2つ。ブランドを集約して個々のブランド名の浸透を図ることと、開発部門を統合して経営資源を集中することだ。

コンパックは、従来のビジネス向け部門とコンシューマー向け部門を統合し、新たに“アクセスビジネス統括本部”を設置した。製品の企画、開発をすべてここで行ない、製品のプラットフォームの共通化や、ビジネス向けとコンシューマー向けで重複していた部分を整理し、価格競争力を強める。

また、従来のビジネス向けブランド“Deskpro(デスクプロ)”と“Armada(アルマダ)”は“EVO”に集約する。これによって、コンパックのブランドは家庭・SOHO向けの“Presario(プレサリオ)”、個人向けの“iPAQ(アイパック)”、ビジネス向けの“EVO”の3つとなる。“EVO”は“Evolution”、“発展”・“進化”から命名した。ウィレット氏は、“EVO”によって「コンパックは再び市場のリーダーになる」ことを強調した。

15万円を切る価格のA4ノートパソコン

今回発表した“EVO”は、ノートパソコンが2機種8モデル、ワークステーションが2機種9モデル。

『EVO Notebook ファミリー』は、従来“Armada”ブランドで販売していたビジネス向けノートパソコンを、今後約1年をかけて全面的に置き換える。

『Compaq EVO Notebook N150』
『Compaq EVO Notebook N150』

『Compaq EVO Notebook N150』は6モデル構成で、そのうち最下位モデルは14万9800円と、15万円を切る価格で提供する。今回の製品は日本法人の要求で開発し、世界に先駆けて日本で発売するという。

最下位モデルの『P700/14X/64/10/D/C/W8』は、モバイルCelero-700MHz、14.1インチTFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット、最大1677万色)、64MB(PC100)メモリー、10GBHDD(Ultra ATA/33)、24倍速CD-ROMドライブ、Ethernetポート(100BASE-TX/10BASE-T)、PCカードスロット(TypeII×2あるいはTypeIII×1)、56kbpsモデム(V.90対応)などを搭載する。

消費電力は最大50Wで、バッテリー駆動時間は約3時間。本体サイズは幅309×奥行き248×高さ33mmで、重さは約2.7kg。プレインストールされるOSはWindows 98。価格は14万9800円で、5月下旬に出荷を開始する予定。

最上位モデルの『P800/14X/64/10/D/C/W2』は、モバイルPentium III-800MHzを搭載しOSがWindows 2000であるほかは、『P700/14X/64/10/D/C/W8』と同じ仕様。価格は22万4000円となっている。

オプション装着用の“マルチポート”実装B5ノート

『Compaq EVO Notebook N400c』は、本体上面にオプジョン装着用の“マルチポート”を実装する。マルチポート要のオプションとして、BluetoothやIEEE802.11bなどの無線機器、スマートカードリーダー、指紋認証アダプターなどが今後発売される予定。ポートのコネクターは独自形状のものだが、電気的仕様はUSBになっている。

『Compaq EVO Notebook N400c』
『Compaq EVO Notebook N400c』

CPUには低電圧版モバイルPentium III-700MHzを、そのほかには128MBメモリー(PC100、SDRAM)、12.1インチTFTカラー液晶ディスプレー、20GBHDD(Ultra ATA/33)、Ethernetポート(100BASE-TX/10BASE-T)、PCカードスロット(TypeII×1)、56kbpsモデム(V.90対応)などを搭載する。

“マルチポート”
“マルチポート”。本体にはめ込み、1ヵ所をネジでとめて固定する。右の裏返したオプションは、無線LANだと思われる。手前にある8本の金色の部品が、本体と接続する端子。電気的仕様はUSB

消費電力は最大約40Wで、バッテリー駆動時間は標準で2.5時間、セカンドバッテリーを使用すれば5時間、別売のモバイル拡張ユニットの拡張ベイ“マルチベイ”2基にそれぞれバッテリーを装着すれば、最大9時間となる。本体サイズは幅275×奥行き226×高さ22mm、重さは約1.6kg、価格はWindows 98モデルが25万4000円、Windows 2000/NT 4.0モデルが26万8000円で、6月中旬に出荷を開始する。

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