ごく普通のアルミ製クーラーに見えるが、パッケージのシールにはっきりとFC-PGA2対応をうたう製品が現れた。価格は1980円で、CUSTOMが販売を開始している。
パッケージのシールには緑色の字でPC-FGA2 1.53GHzとうたわれている。 |
この製品は、HANANOという台湾メーカーのCPUクーラー(型番:S3710-5015)。ヒートシンクの大きさは50(W)×60(D)×35(H)mm。ファンは5cm角のものが搭載されている。
同梱されている図解から判断すると、キーとなっているのはCPUクーラーについている留め金のようだ。この留め金をよく見てみると2~3段階に高さを調整できるようで、PC-PGA2を使用する時は写真のように切り変える。これは、FCーPGA2のCPUがコア側にIHS(Integrated Heat Spreader)を被せたものになっていることを考慮したものだと予想できる。なお、気になるのはパッケージのシールに、“FC-PGA 1.13GHz”“AMD Athlon 1.2GHz”とならんで、“FC-PGA2 1.53GHz”という文字が見えることだ。CPUクーラーに表示されている対応周波数は、結構高い数値を記載することが多いが、CPUが未登場なだけにそのままうのみにはできないだろう。
留め金は3段階に調整可能のようだ |
銅も埋め込まれておらず、ごく普通のアルミ製ヒートシンクだ |
CPUが出てないだけに密着度や冷却性能など未知数の部分が多い製品だが、先週のAbit製マザー「VH6T」と並んで、これからPC-PGA2対応製品が増えてくるかもしれない。
【取材協力】