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AIBO、2歳のお誕生日パーティーを開催

2001年05月11日 15時54分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニーの自律型エンターテインメントロボット『AIBO』が'99年5月11日に正式発表されてから、本日11日で2年経つ。ソニーはAIBO生誕2周年を記念し“AIBO 2nd Anniversary Party”を東京/銀座ソニービルで開催した。

AIBO自らお誕生日会を開催

会場には、5月7日付で発表されたばかりのAIBO生誕2周年記念“マジョーラカラー”モデル(2ndアニバーサリーカラーモデル)3体をはじめとするAIBOフルラインナップ11体が登場した。

AIBO司会
“AIBO 2nd Anniversary Party”は、AIBO自身が誕生日パーティーを開くという設定で行なわれた。2歳になり、おしゃべるできるようになったAIBOは、パーティーの司会として登場、合成音声で「ミナサン、ホンジツハヨウコソオコシクダサイマシタ」とご挨拶
AIBO11体
AIBOフルラインナップ計11モデル。上段が5月7日付で発表された生誕2周年期間限定AIBO『ERS-210』マジョーラカラーモデル、中段が第2世代AIBO『ERS-210』、下段が第1世代『ERS-110』と『ERS-111』
ケーキ登場大喜び
誕生日パーティーということで、大きなバースデーケーキも用意された。AIBOたちもご満悦?

光の当たりかたや見る角度で色が変化するマジョーラカラーモデル

マジョーラカラーモデルは、光沢感があり、光の当たりかたや見る角度により色合いが微妙に変化する特殊塗料“マジョーラ”(※1)で塗装を施した第2世代AIBO『ERS-210』の期間限定モデル。。本体カラーは“エベレストホワイト”“サファイアバイオレット”“マゼラングリーン”の3色が用意されている。本日より7月31日まで、AIBOホームページ、電話、全国のAIBOショップで注文を受け付け、5月中旬に出荷する。価格は16万5000円。

※1 マジョーラ(Maziora):日本ペイント(株)の塗料。ラテン語で魔法を意味する“Majja”と、オーロラ“Aurora”を組み合わせた造語

バイオレットモデルとホワイトモデル
手前が“サファイアバイオレット”モデル、奥が“エベレストホワイト”モデル。ラメが入っているように見えるのは、マジョーラ塗装により、光の当たりかたや見る角度によって色合いが微妙に変化するため
グリーンモデル
こちらは“マゼラングリーン”モデル。ゴールドに見えるが実は緑がかっている

AIBOが合成音声でメール読み上げ

また、ERS-210用の無線LAN対応ソフト『AIBO Messenger for ERS-210/ERA201D1』や『AIBO Navigator for ERS-210/ERA201D1』についての紹介も行なわれた。

AIBO Messengerは、パソコン上の電子メールソフトでメールを受信すると、メール着信をAIBOが音声で知らせてくれるほか、「メールよんで」とAIBOに声をかけると、受信したメールのテキストをパソコン上で音声合成し、音声ファイルをAIBOに転送することで、AIBOが合成音声でメールを読み上げる。また、テキスト内の引用部分は違う合成音声で読むようになっている。

さらに、特定のキーワードにAIBOが反応して身振り手振りのアクションをするように設定できる。例えば“おめでとう”にはこういうアクションをさせる、といった設定が可能。そのほか、あらかじめ登録しておいたホームページ(5つまで可能)のテキスト部分を読み上げたり、「いまなんじ」とAIBOに呼びかけるとAIBOが「○ジ○フンデス」と音声で知らせる機能も搭載されている。

ロボットを操縦したいあなたに

AIBO Navigatorは、パソコン上の操作画面を見ながら、キーボードやマウス、ジョイスティックを使ってAIBOを遠隔操作できるソフト。画面にAIBOの目(18万画素CCDカメラ)がとらえた画像(一定間隔で更新される静止画)が表示され、AIBOの視点での操作が可能。

前進、後進、右旋回、左旋回が可能で、歩行パターンは3種類(Fast/Normal/Slow)。ふせ、おすわり、立ち上がりや、AIBOが転倒した際の転倒復帰ボタン、サッカー対戦用のキック、ヘディングボタンも用意されている。また、AIBOのカメラ画像は画像キャプチャー機能で保存可能。

さらに、最大5秒間の8bitモノラルWAVEデータをAIBOに伝送し、AIBOが音声データを再生できる。パソコンのマイクに向かって発した言葉を5秒間録音した音声データや、パソコン内にあらかじめ保存してある音声データを伝送し、再生可能。例えば、「こんにちは」という自分の音声を録音し、AIBOに伝送すると、AIBOが自分の声で「こんにちは」としゃべってくれる。

ナビゲーター画面
AIBO Navigatorの画面。左側にAIBOカメラを通じた画像が表示される
ナビゲーターデモ
AIBO NavigatorでAIBOを操作中。こちらに向かってくるAIBOのカメラがとらえた画像が、パソコン画面上に表示されている

AIBO MessengerおよびAIBO Navigatorは本日より受注を開始し、6月上旬に出荷する。価格はそれぞれ1万5000円。対応OSはWindows 98/Me/2000。なお、これらのソフトを利用するには、パソコン側にIEEE802.11b準拠の無線LANカードと、AIBO側にAIBOワイヤレスLANカード『ERA-201D1』が必要。

会場で挨拶した同社エンタテインメントロボットカンパニープレジデントの天貝佐登史氏は、「AIBOが生誕2周年を迎えた。これまで苦しいこともあったがやはり感慨深い。今年は21世紀最初の年であり、エンターテインメントロボット元年でもある。エンターテインメントロボット市場を広げるべく、楽しいアプリケーションや、人々が驚くようなものをどんどん出していく」と語った。

ソニー天貝氏
同社エンタテインメントロボットカンパニープレジデントの天貝佐登史氏

なお同社は、12日11時~19時と、13日11時~15時に、マジョーラカラーモデルと新アプリケーションを体験できるイベントを銀座ソニービル8Fで開催する。

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