ボーランド(株)の10日付けの発表によると、米ボーランドソフトウェア社は現地時間の8日、Windows向けRAD(Rapid Application Development)環境の最新版『Borland Delphi 6』を発表した。
『Borland Delphi 6』は、ウェブサービスを使用・構築するための支援機能を搭載し、XML(eXtensible Markup Language)、SOAP(Simple Object Access Protocol)、WSDL(Web Service Description Language)、XSL(eXtensible Stylesheet Language)をサポートする。米マイクロソフト社の『.Net』や『BizTalk』、米サン・マイクロシステムズ社の『ONE』といったウェブサービスベースのベンダープラットフォームもサポートする。企業やウェブ開発者の要求を満たす拡張性や信頼性も提供するという。
最新版には、XML/SOAP対応のウェブサービスや接続の構築を可能にし、BtoBのシステム統合を簡素化するための“BizSnap”、『Apache』/『Netscape』/『Microsoft Internet Information Service(IIS)』などのウェブアプリケーションサーバーをサポートした、コンポーネントベースのウェブアプリケーション開発フレームワークを提供する“WebSnap”、ウェブサービスとXML/DCOM/CORBAを通じて、クライアントアプリケーションやサービスとデータベースを接続するための“DataSnap”の3機能を追加する。
なお、同社のLinuxネイティブRAD環境『Borland Kylix』と組み合わせると、1つのソースでWindowsとLinuxの両方で動作するアプリケーションの構築が可能となる。
同製品は、今月中に『Enterprise』、『Professional』、『Personal』の3種類が出荷される予定。日本での出荷は今年の夏を予定し、詳細は別途発表するという。