このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

PowerShot A10

PowerShot A10

2001年05月08日 21時25分更新

文● 行正

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

PowerShot A10

キヤノン販売

4万9800円

キヤノンの「PowerShot A10」は、1/2.7インチの132万画素CCD(有効約125万画素)と光学3倍ズームレンズ(5.4~16.2mm、35mmフィルムカメラ換算:35~105mm)を搭載する。画像サイズは最大1280×960ドットで、記録媒体はCFカード(TypeI)を採用する。

大きめのボディにIXY DIGITALと同様な画像処理系を搭載

背面は操作部が集中する。大きなモードダイヤルは回しやすいが、液晶下に配置されたボタンで操作するメニューはいまひとつ使いにくい。

 同社のコンパクトデジタルカメラ「IXY DIGITAL 300」と同等の原色フィルタCCDと画像処理回路が採用されており、本体サイズはIXY DIGITALに比べて大きくなっている分、バッテリなどに余裕のある設計となっているのが特長だ。たとえば、IXY DIGITAL 300では専用リチウムイオン充電池で約270枚の画像の撮影が可能だが、PowerShot A10は単3×4本を使用し、ニッケル水素充電池を使った場合ならば約1000枚の撮影が可能だ。また、アルカリ乾電池でも約500枚の撮影ができるなど、かなり余裕のある撮影が可能だろう(電池による撮影枚数はいずれも液晶OFFでのもの)。



上面はシャッターボタンのみのシンプルなデ ザイン。電池を収納するグリップ部が大きめなので、ホールド性はよい。

 後部に装備する1.5インチTFT液晶モニタのほかに光学ファインダも装備する。液晶モニタ以外の表示機構を持たないため、液晶OFFの状態でも各種設定操作を行うとモニタに文字やアイコンが表示される。これらの操作性や、表示されれるメニューシステムは同社の「IXY DIGITAL」とほぼ同じだ。撮影モードはプログラム撮影/マニュアル撮影/パノラマ撮影のみ。プログラムモードではセルフタイマとフラッシュ設定(発光/赤目低減/発光禁止/スローシンクロ)の設定ができる程度。マニュアルモードではホワイトバランスと露出補正(±2.0段、1/3刻み)、連写設定が行えるが、シャッター速度/絞りは設定できない。また、動画撮影機能は搭載していない。



グリップ部に単3×4本が入る。リチウム電池などへの対応も欲しいところだが、電池の持ちはアルカリ乾電池でも十分だ。

 実際に手にとってみると、単3×4本を収めるグリップ部を中心に見た目よりもズシリと重い感じはするものの、全体的な重量バランスは悪くない。背面のモードダイヤルも、IXY DIGITALでの撮影/再生切り替え+メニュー選択よりも使いやすくなったほか、「露出補正/ホワイトバランス」がボタンとなったことにより、ワンタッチで操作できるのは便利だ。ただし、MENUボタンとカーソルキー左右、SET(決定)ボタンを中心とした操作系は基本的にIXY DIGITALのままで、けっして使いやすいとは言えない。本体サイズが大きくなっているのだから、せめて十字カーソルとそれに合わせたメニューシステムを用意したほうがよかったと思うのだが。



CFカードは側面から挿入する。残念ながらIBMのMicrodriveには対応していない。

 また、気になった点としては、電源ボタンがけっこう深くて長く押さないと電源がONにならない。もちろんカバンの中などで不意な電源投入を避けるためだが、それにしてもボタンが深く、少々押しづらい感じだ。



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン