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マルコーニ、ブロードバンドスイッチ・ルーターを発表

2001年04月23日 23時23分更新

文● 編集部 中西祥智

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ネットワーク機器メーカーのマルコーニ コミュニケーションズジャパン(株)は23日、サービスプロバイダー向けのブロードバンドスイッチ・ルーター『BXR-48000』を発表した。年内に受注を開始し、初年度の販売台数を約10台と見込んでいる。日本での販売価格は未定。

『BXR-48000』『BXR-48000』

『BXR-48000』は総スループット480Gbpsのスイッチ・ルーター。幅53.9×奥行き60×高さ181cmの筐体に標準ラックで40Gbpsから240Gbps、2ラック装備で全二重、ノン・ブロッキングで最大480Gbpsのスループットを発揮する。インターフェースは最高で768のOC-12c/STM-4、192のOC-48c/STM-16、48のOC-192c/STM-64または12のOC-768/STM-256をサポート。Gigabit/10Gigabit Ethernetにも対応する予定。主要なプロトコルに対応しており、1秒あたり最大7000コール、1200万の同時接続、最大15億パケットの転送が行なえ、同社では99.999%を超える信頼性があるとしている。

マルコーニコミュニケ―ションズジャパンは、1994年にATM(Asynchronous Transfer Mode)スイッチメーカーの米フォアシステムズ社(FORE Systems)の日本法人フォアシステムズ ジャパンとして設立された。その後、1999年6月に米フォアシステムズが英GEC(General Electoric Company)に買収されて日本法人もその傘下となり、2001年1月にGECの社名変更(Marconi Corporation plc.)にともなって現在の社名となった。

米マルコーニコミュニケーションズ社(Marconi Communications,Inc.)上席副社長のジョー・ペイジャー(Joe Pajer)氏は「今後2年間は、市場は低成長を続けるだろう。私たちの提案する“New Public Network”は、現在のサービス・ビジネスモデルを最大限に利用しつつ、将来の総IP化にもフレキシブルに対応する」としている。

米マルコーニコミュニケーションズ上席副社長 ジョー・ペイジャー氏米マルコーニコミュニケーションズ上席副社長 ジョー・ペイジャー氏

マルコーニコミュニケーションズジャパン代表取締役社長の萬澤宏氏は、今後の製品展開として「(※1)DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)などに対応するオプティカルネットワーク製品、今回発表したようなブロードバンドルーティング・スイッチング製品、FTTH(Fiber To The Home)や無線などのエンドユーザーへのアクセス関連製品」の3つを挙げた。

※1 波長の異なる複数の光を利用することで、1本の光ファイバーでより多くの情報を伝える技術

マルコーニコミュニケーションズジャパン代表取締役社長 萬澤宏氏マルコーニコミュニケーションズジャパン代表取締役社長 萬澤宏氏

萬澤氏は「ADSLでは他社に対して私たちは後発なので、勝ち目はない。しかし、将来の無線アクセスやFTTHでは、十分競争力を発揮できる」との抱負を語った。

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