このページの本文へ

  • はてなブックマークに登録
  • del.icio.usに登録
  • livedoorクリップに登録
  • Buzzurlに登録
  • StumbleUponに登録
  • Google Bookmarksに登録
  • Facebookでシェア
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • お気に入りに登録
  • 本文印刷

【速報】Samuel2コア「VIA C3」のES品が販売開始!

2001年04月17日 21時12分更新

文● 野口

Samuel2

 クロック周波数だけは高いものの性能はさっぱりで、事実上CPUの選択肢になりえていなかったVIA Cyrix IIIが、ようやくメインストリームの一角に食い込みそうだ。Cebitで発表されたCyrix IIIの強化版、VIA C3のエンジニアリングサンプルが、4月17日、ついに秋葉原に流れてきた。



VIA C3とは

Samuel1
これは従来のSamuelコアを採用したCyrix III-700MHz。17日現在、OVERTOPで6880円

 VIA C3は、VIA Cyrix IIIに64KBの2次キャッシュをオンチップに追加搭載して高速化を図ったもの。“Samuel2”のコードネームでも知られる(現行CyrixIIIが“Samuel”)。また、PC用プロセッサとしては世界ではじめて0.15μmプロセスを用い、ダイサイズも世界最小の52mm2を実現した。
 2次キャッシュ容量が1次キャッシュより少ないため、方式としてはDuronと同じ、排他的キャッシュ方式を採用しているものと推測される(そうでないと性能が向上しない)。実はVIA社は当初、アナウンスだけは行ったものの結局出荷しなかった幻のGobi(Cyrix製Cayenneコアを使ったCyrixIII)に、世界で初めてこの排他式キャッシュを搭載する予定だった。結局世には出ないままAMDに先を越されたわけだが、今回、ようやくこの時の技術が実を結んだことになる。



コア

 4月12日のリリースによると、VIA C3はクロック周波数733/800MHz、FSBは66/100/133MHzとなっている。ところが、今回秋葉原に登場したのは700MHz品(FSBは100MHz)。チップ背面にESと刻印されていることから見ても、市場に出すつもりで作られた製品ではなさそうだ。きわめつけはチップの表面で、リリースではVIA C3という新しいロゴ写真を高々と掲げていたのに、今回流通分は従来のCyrix IIIとまったく変わらない。見分ける手段は、周波数欄に書かれた700“A”MHzの文字だけである。



識別番号と“ES”の刻印
コア裏に刻まれている“C5B”と“ES”の刻印

 「服」を着替える時間はなかったようだが、「体」は間違いなく新しいものになっている。それをうかがわせるのが、1.6Vの文字と“C5B”の刻印だ。従来のCyrix IIIは2.0V(700MHz品の場合)だったので、ここまで電圧が下がっているということは、明らかに1つ細かいプロセス=従来の0.18μmに代えて0.15μmに移行したことがわかる。64KBのキャッシュが入った新コアを確定させるのが、C5Bの文字だ。これはコアの識別番号で、SamuelはC5A、Samuel2はC5Bとアナウンスされていた。


WinChipコアの歴史と未来
識別番号コア
C1初代WinChip
C2MMX対応版
C3128KB 1次キャッシュ内蔵版
C4スーパーパイプライン版
C5ASocket370対応版
C5B0.15μm移行&64KB 2次キャッシュ内蔵版
C5C0.13μm移行版(未出荷)
C5Xスーパースケーラ版(未出荷)
ポップ

 性能については追って紹介したいが、VIA自身、およびいくつかのウェブサイトで公開されているデータによると、これまではまったく及ばなかった同クロックのCeleronと、並ぶか、テストによっては上回る性能になっている。ただ、MMXやFPUがからむテストでは依然、かなり水をあけられている。
 とはいえ、基本ビジネス性能でCeleronと並び、価格的にもCeleron-700MHzの1万円弱に対し、C3は17日現在、唯一入荷していたDOS/Vパラダイス本店で7280円と安価であるため、ES品ではあるものの、対Celeronで言えばC3はそれなりの魅力のある製品だ。Celeronよりずっと高性能なDuronは700MHz品が6000円台で、これと比べると価格性能ともに魅力は薄いのだが。もっとも、C3の公称価格は733MHz品で54ドル(4月17日のレートで6642円)であり、これならDuron-750MHz(7000円前後)よりは安い水準になる。C3の初物価格的要素が落ちれば、価格面での下落は期待していいだろう。また、Socket370ベースなので、C3マシンならあとでCeleronやPentiumIIIに乗り換えられることもメリットのひとつではある。
 いずれにしても、C3の投入でVIAはようやくCPUビジネスの一角に参入したといえる。TSMC社との密接なパートナーシップで、最先端のプロセスをぐんぐん導入していけるという強みもある。一刻も早く1GHzを達成して、同社が目的とする10%というシェアに現実味を添えてほしいものである。

 なお、VIA C3/Cyrix III国内代理店によると、700MHzの製品版は今週中にも流通が始まるとのこと。ES品に不安を感じる人は、こちらの登場を待った方がいいかもしれない。



【関連記事】
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

ASCII.jpメール アキバマガジン

ピックアップ