英国大使館は17日、英国政府の日本向け公式ウェブサイト“UK NOW”上で、“英国大使館バーチャル・ツアー”をスタートした。
 | 英国大使館にてバーチャルツアーのオープニングを行なったロジャー・ムーア氏(左端)とゴマソール駐日英国大使(右) |
|---|
このバーチャル・ツアーは、一般ユーザーに大使館が開かれた親しみやすい場所であることを示す目的で実施されるもの。バーチャル・ツアーのウェブサイト上には、大使館内の建物や大使公邸内の写真が順番に表示され、ユーザーは矢印ボタンやショートカットメニューをクリックしてバーチャルツアーを楽しめるようになっている。写真には日英両方の言語で説明文も添えられている。
 |
|---|
| 英国大使館バーチャル・ツアーの画面 |
英国大使館は、今回のバーチャル・ツアーの開始を記念し、オープニングコンペティションを開催する。共催は日本ユニセフ協会。ユーザーは、バーチャル・ツアーサイト上にリンクされている日本ユニセフ協会のウェブサイトにアクセスし、ユニセフインターネット募金でクレジットカード決済による募金を行なうと、募金受付番号を取得できる。バーチャル・ツアーの写真には、ユニセフのロゴが付けられている写真があるため、募金後にバーチャル・ツアーサイトに戻り、バーチャル・ツアーを楽しみながらそのユニセフロゴを探す。ロゴを見つけてクリックし、氏名とメールアドレス、ユニセフ募金受付番号を入力すると英国大使館に送信され、コンペに参加できるという仕組み。
コンペの賞品は大使公邸での昼食会。コンペ参加者の中から、抽選で5組10名が、大使公邸で6月22日に行なわれるゴマソール駐日英国大使夫妻主催の昼食会に招待される。また、抽選に漏れた人の中からさらに抽選で20名にユニセフのTシャツがプレゼントされる。コンペの参加締め切りは5月27日、当選者は6月4日にUK NOWサイト上で発表される。
本日大使公邸で行なわれた発表会には、サー・スティーブン・ゴマソール駐日英国大使と、ユニセフ親善大使で英国人俳優のロジャー・ムーア氏が出席し、バーチャル・ツアーのオープニングを行なった。
 |
|---|
| ゴマソール駐日英国大使(右)と、007のジェームズ・ボンド役で有名なロジャー・ムーア氏(左)。本日都内は春らしいうららかな日和で、ムーア氏は「皇太子妃の妊娠期間中もこのような天気が続くよう祈っている。ユニセフにとっても大変感動的なニュースだ。世界に命を受ける子供ひとりひとりを歓迎する」とコメント |
ゴマソール英国大使は、「大使館内で行なっていることを広く一般に理解いただけるようインターネットを通じて門戸を開放することにした。画面の写真をクリックするだけで大使館ツアーを楽しめる。ツアーの開始にあたりユニセフ共催でコンペを開催する。賞品として大使公邸での昼食会にペアでお呼びする。当選した10名には大使館敷地内を案内し、庭を散歩しておいしい英国料理を味わってもらう。特別な1日になるだろう」
「英国政府はユニセフと協力し、子供のためにいろいろな事業を行なっている。昨年の財政支援は1500万ポンド(約26億5000万円)で、英国政府は今後もユニセフへの支援努力を続ける。今回のコンペは大使館だけでなくユニセフへの関心も高める機会となるだろう」と説明した。
また、ユニセフ親善大使として来日したロジャー・ムーア氏は、「世界各国の政府に子供の声が届くようにこのような役割を引き受けている。例えば子供たちへの予防接種を行なっているが、途上国では安全な飲料水がなく衛生状態もよくないことが病気が蔓延する原因となっている」
「これらの問題を解決するべく努力しているが、時として戦争により中断されていしまう。子供でも使える小さな武器が蔓延しており、地雷により手足を失った子供たちも多い。こういった状況をもたらしている根本的な原因をなくさなければならない。HIVウイルスの問題もある。15～24歳の人々が1日当たり7000人HIVウイルスに感染している。1分に1人感染しているという状況だ。そして世界の子供のうち30％が栄養不良であり、富める国でも10人のうち1人が貧困以下の生活をしている」
「UK NOWサイトのバーチャル・ツアーから日本ユニセフ協会のサイトにアクセスできる。そこでは子供のためのグローバルムーブメント情報が得られるだろう。バーチャル・ツアーが始まったことを歓迎する」と語った。
 |
|---|
| 英国大使館内の大使公邸 |
 |
|---|
| コンペ賞品である昼食会の会場となる大使公邸内のダイニングルーム。格調高いお部屋にうっとり |
