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NTTドコモとSAPが、企業向けモバイルソリュ―ションで提携

2001年04月12日 23時41分更新

文● 編集部 中西祥智

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(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモと独SAP社、およびSAPジャパン(株)は12日、都内で記者会見を行ない、モバイル技術を活用した法人向けソリューションの開発・提供を共同で行なうことについて合意したと発表した。

代表者握手
左からNTTドコモ常務取締役MM事業本部長 小野伸治氏、SAPジャパン代表取締役社長 藤井清孝氏

今回の提携は1999年末にNTTドコモ側が提案し、同日まで交渉を重ねてきたもの。両社はNTTドコモの持つiモードや次世代携帯電話“FOMA”などのモバイル技術・ノウハウと、SAPの『mySAP.com』といった企業向けソフトウェアやサポートなどのソリューションを基に、法人向けモバイルソリューションを提供するとしている。

これまでiモードは、エンターテインメント系など、主に個人向けのサービスを提供してきたが、今後NTTドコモは法人向けのサービスにも注力する。NTTドコモ常務取締役MM事業本部長の小野伸治氏は「ワイヤレスでトップのドコモとERP(Enterprise Resource Planning)でトップのSAPの提携によって、今後さらに面白いものができると思う。また、これを機会に、iモードや“FOMA”のビジネスユースが伸びることを期待している」と語った。

NTTドコモ常務取締役MM事業本部長 小野伸治氏NTTドコモ常務取締役MM事業本部長 小野伸治氏

SAPジャパン代表取締役社長の藤井清孝氏は「今後ますます、“エンパワーメント”―個々人がより迅速に、より効率的に業務を行なえるビジネス環境の構築が重要になっていく。今回の提携はSAP全社との提携だ。日本発で、日本が世界にほこれるものを届けていきたい」と、今後開発する商品を、国内だけでなく国外にも提供していくことを明らかにした。

SAPジャパン代表取締役社長 藤井清孝氏SAPジャパン代表取締役社長 藤井清孝氏

ソフトウェアなどの開発はSAP側が行ない、それを利用したビジネスの開発・提案は両者が共同して行なうという。半年から1年以内に、具体的な商品を開発する予定。

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