日本アイ・ビー・エム(株)は10日、エアコン/暖房/冷蔵装置の業界最大手である米Carrier社と米IBM社が現地時間の9日、携帯電話やパソコンなどから制御できるエアコンを発売し、今年の夏に、欧州主要国の企業や家庭向けに“WAP(Wireless Application Protocol)”対応電話を利用したサービス“Myappliance.com”を開始すると発表した。このサービスは順次、欧州と北米全域に拡大し、最終的にはPDAにも対応する予定。
Myappliance.comでは、セキュアサイト経由でユーザーがエアコンの温度設定やスイッチのオン・オフが行なえるほか、故障や診断警告などが発生した場合は、Carrierのディーラーに携帯電話やEメールなどで通報することが可能という。米IBMは、Myappliance.comのインフラとして、Java搭載エアコンだけでなく、バックエンドのウェブサーバーから携帯電話のウェブブラウザーまでハードウェアとソフトウェアを含むエンドツーエンドのシステムを提供するという。