サングラスをかけた男性のイラストとシンプルなパッケージで話題を集めている玄人志向ブランドから、今度はサウンドカード2製品「CMI8738-6CHPCI」と「YMF-754PCI」が登場してきた。TSUKUMO eX.がともに3980円で販売を開始している。
玄人志向は、Athlon用のオーバークロックツールや対応製品がいっさいないUSB2.0インターフェイスカードなど、“キワモノシリーズ”と名づけられた“人柱用”製品のイメージが強い。しかしこのほかにも「玄人志向が厳選した」とするOEM製品も“セレクトシリーズ”としても販売している。3月23日の記事で紹介したGeForce2 MXカードはまさしくこのセレクトシリーズにあたるわけだ。そして今回のサウンドカード2製品は、セレクトシリーズ第2弾ということになる。
フリーウェイ製品に見られる赤と比べると、明るさが強い印象を受ける |
CMI8738-6CHPCIは、あざやかな赤色基板が目を引く、アナログ5.1チャンネル出力に対応するサウンドカード。同じく赤い基板のサブカードにより同軸/光デジタル入出力もサポートしている。サウンドチップには、最近流通量が急増したLabway製サウンドカード“Xwave 7000”シリーズと同じく、C-Mediaの“CMI8738”を採用している。
デジタル出力のサンプリング周波数は44.1kHz固定で、内部でのコンバートは行っていない。このあたりが“玄人志向”? |
OEM供給元は台湾Asmart。どうやら「SmartView Digital Live! Paradise 5.1」と同じものであるようだ。角型の光デジタルケーブルと丸型変換コネクタを同梱し、ソフトウェアDVDプレーヤ「WinDVD 2000」を同梱する点もAsmart製品とまったく同じ。
ロゴのほか“AW754”というシルク印刷も確認できる |
一方YMF-754PCIは、基板にプリントされた、特徴ある“A”のロゴからも分かるようにAOpenのOEM品。ただし、パッケージに書かれている「AW754 Pro」というサウンドカードはAOpenから発売されておらず、今回が初登場となる。アナログ4チャンネル出力に対応し、光デジタル出力コネクタもオンボードで搭載する点は従来製品「AW744 Pro」と同じであるため、AW754はこれまで同様、サウンドチップをYamahaの“YMF744”から“YMF754”へ換装したものだと判断していいだろう。
光デジタルケーブルを同梱する |
なお、いっさい記述がないものの、パッケージにはCMI8738-6CHPCIと同じくWinDVD 2000を同梱していた。AOpen製のサウンドカードは初期出荷分に限りソフトウェアDVDプレーヤを予告なくバンドルすることがあるが、今回も同じなのかもしれない。
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