ソフトバンクネットワークス(株)は電灯線を利用した通信システム開発の英エヌサイン社(nSine Ltd.)と、日本およびアジア全域における高速電灯線通信を利用したネットワークシステムの商品化や事業化で合弁会社を設立すると発表した。社名は“エヌサイン・パワーネット株式会社(仮称)”(nSine Powernet Inc.)で、5月をめどに設立する。所在地は東京都港区南麻布。資本金は6000万円で、出資比率は同率。代表取締役社長には現エヌサイン日本代表の浅川史朗氏が就任する。
エヌサインの高速電灯線通信システムは、同社製の低価格(数ドル程度)のチップセット『nPlug』を搭載したアダプターを電源コンセントに接続してネットワークを構築するもので、電灯線を利用して2.5Mbpsから40Mbps(最大)の家庭内LANや家電のホームネットワークの構築が可能という。
今回の合弁会社設立は、法人および集合住宅向けに100Mbpsの高速インターネット接続サービスを開始した(株)アイ・ピー・レボルーションのサービスを補完でき、ブロードバンド戦略の面で将来性があると判断したため。本格的な事業化は2002年以降を予定している。