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オムロンソフト、PDA向けリアルタイム動画電送システムを開発

2001年03月27日 21時57分更新

文● 編集部

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オムロンソフトウェア(株)は26日、(株)デジタルアクトと共同で、遠隔地のカメラで撮られた動画像を圧縮してPHS経由で電送し、シャープ(株)製の個人情報端末(以下PDA)『Zaurus』上でリアルタイムに表示するシステムを開発したと発表した。

今回の共同開発は、日本語入力システム『モバイルWnn(ウンヌ)』」などの携帯端末上のソフトウェア開発実績を持つオムロンソフトウェアのソフトウェア開発技術をベースとし、デジタルアクトの独自の動画圧縮伸張技術を採用して行なわれた。

このシステムの最大の特徴は、デジタルアクトのリアルタイム動画圧縮伸張技術“デジタルアクト方式”。これはシンプルなアルゴリズムを採用したことで、CPUパワーの低いPDA上でもソフトウェアによる伸張処理が可能であり“リアルタイム動画のPDAへの電送”が行なえるという。また、PDAとカメラ間の通信には、インターネットではなくPHS回線を利用するため、“接続が簡単”、“プロバイダー料金が不要”、“高セキュリティ性”などの利点があるとしている。

開発したシステムは動画像電送ユニットとZaurusで構成される。動画像電送ユニットは専用チップを使い、カメラとPHSモデムを1つに収めたシステムで、カメラ映像を圧縮してPHS経由で送信する。Zaurus上の動画ビューアプログラムはPHS経由で画像データをダイレクトに受信し、ソフトウェアデコードして画面に表示する。これにより、遠隔地の状態をPDA上でリアルタイムに見ることが可能になる。
今後、デジタルアクトが開発中の、インターネット経由で動画配信するための機能などを盛り込んだ次世代動画圧縮伸張技術“DAvid(ダビッド)”への対応、Zaurus以外のPDA OS(Pocket PC、Palmほか)への対応、音声データとの組み合わせなどを予定している。

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