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バンダイ、あの“歩くザク”を12月に発売

2001年03月22日 14時22分更新

文● 編集部 桑本美鈴/中西祥智

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国際玩具見本市“2001東京おもちゃショー”が22日に東京ビッグサイトで開幕した。主催は(社)日本玩具協会。22日と23日が招待者のみ入場可能のビジネスデーで、24日と25日が一般デーとなっている。入場料は1000円。今回の出品社数は国内137社、海外は18社3グループ。会期中の入場者数は業界関係者延べ2万5000人以上、一般者7万人以上を見込んでいるという。

今回のおもちゃショーは、従来通りのキャラクター商品の新製品はもちろんのこと、前回の“東京おもちゃショー2000”と同様ロボットトイやキッズコンピューターなどのハイテクおもちゃも勢揃いしており、大変見ごたえのあるショーとなっている。

バンダイは、昨年のおもちゃショー2000で参考出展していた疑似2足歩行の“歩くザク”を製品化、『MS-06F ZAKUII』という名称で12月に発売する。

ザク1ガンダム世代の心をくすぐる“歩くザク”がいよいよ発売。価格は9万8000円。買う?

『MS-06F ZAKUII』は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツ『ザク』をかたどった疑似2足歩行ロボット。おもちゃショー2000で参考出展された試作機は上半身と下半身が別々だったが、今回展示されている『MS-06F ZAKUII』は、全身一体となった完全モデル。ラジオコントロールによる疑似2足歩行が可能で、グリップ型のリモートコントローラーを使用した無線遠隔操作で、前後と左右30度方向に疑似2足歩行を行なえる。

また、コントローラーのスライドスイッチを使った無線遠隔操作で、上半身を左右30度に回転可能。コントローラー部のトリガーでマシンガンに搭載されたBB弾(エアーガン用のプラスチック製の弾丸)を発射でき、このBB弾発射時に上半身の左右回転を加えれば、広範囲にある物を射撃可能だ。

さらにザク頭部のモノアイ部にCCDカメラを内蔵しており、CCDカメラがとらえている映像をコントローラーに送信、コントローラーのLCDモニターに映像が表示される。これによりザクの視点を通してのコントロールが可能だ。

ザク2後ろ姿も勇ましい

『MS-06F ZAKUII』は、頭部のCCDカメラのほかに、上半身回転用モーター、左右旋回用モーター、歩行用ギアボックス、BB弾発射用モーター、そして足に歩行用ニカドバッテリーを搭載している。BB弾発射用モーターは現段階では腰部に固定されているが、製品発売時には固定ではなくなる可能性もあるという。無線の有効範囲は10~15mで、バッテリーの連続駆動時間は10~15分。発売時には大容量バッテリーを搭載することも検討しているという。

モニター
付属のLCDモニター付きリモートコントローラー。ザクの視点がわかり、コクピットにいるような画面を味わえる

同社は'98年より2足歩行メカニズムの研究開発を開始、'98年にVer.1となる初期歩行テスト用試作機、'99年にVer.2の第2期歩行システム実験用試作機、2000年にVer.2.5のおもちゃショー展示用試作機、さらにVer.3の製品化用原理試作機、そして2001年にVer.4となる量産用歩行メカ試作機を開発、今回の『MS-06F ZAKUII』に採用した。『MS-06F ZAKUII』は12月発売で、LCDモニター内蔵のコントローラーが付属する。価格は9万8000円。

歩行メカ
2足歩行メカニズムの試作機の数々。いちばん左から'98年の初期モデルで、'99年モデル、2000年モデルと続き、右端が2001年モデルとなっている

また、高さ8cmのミニ“歩くザク”こと『MICRO-BOTS』も参考出品している。『MICRO-BOTS』は背中に超小型のバッテリーを備えており、専用充電器で30秒程度充電すると、1分ほど疑似2足歩行を行なえるミニロボット。肩、肘、手首など各関節が可動し、膝関節部分も屈伸できる。また歩行時にはモノアイが発光するようになっている。発売時期は未定で、価格は充電器とセットで3000円以下を目指したいという。

ミニロボット
こちらは8cmの疑似2足歩行ロボット『MICRO-BOTS』。価格は3000円以下とお手頃。こちらは『MS-06F ZAKUII』と異なりラインナップが豊富。キャラクターを揃えてコレクション性を持たせたいという

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