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【BrainShare vol.1】シュミット会長らによる基調講演―インターネット上でファイルを一元管理する“iFolder”を発表

2001年03月21日 02時18分更新

文● UpsideJapan 鹿毛正之

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3月18日からの6日間にわたり、米ユタ州ソルトレイクシティーにおいて、米ノベル社主催のカンファレンス“Novell BrainShare 2001”が開催されている。19日の午前9時からは、エリック・シュミット会長兼CEOをはじめとする同社の経営陣により、“The Evolution of eBusiness: Net Service Come of Age”と題された基調講演が開催された。

エリック・シュミット会長ノベルのエリック・シュミット会長兼CEO

昨年のBrainShare 2000において、ノベルはあらゆるネットワークを1つのネットワークとして統合管理する“one Net”というビジョンを発表した。このコンセプトのもと、同社はone Netを実現する“Net Services Software”と呼ばれるソフトウェア製品群を発表してきた。

同社では、2000年5月にone Netのビジョンと戦略を遂行する専門部署を設立し、ネットワーク向けのあらゆるサービスを統合して提供するための戦略を推進してきた。今後は、コンサルティングなどサービサーとしてのノウハウを強化することで、one Netを実現するための統合されたソリューションを提供していくという。

同社では、『eDirectory 8.5』や『DirXML 1.0』といった製品群を“Net Services Software”と位置付け、これらのソフトウェア群を導入するためのコンサルテーションなどのサービスを“ネットサービス”として提供していく。これまでサービスの分野に弱みがあったノベルだが、コンサルテーション企業のケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズを買収したことにより、今後は製品とサービスの双方を統合的に提供するネットサービス企業として、one Netの戦略を推進していく構えだ。

ケンブリッジの買収に伴い、ノベルのシュミット会長はCEOを外れ、ケンブリッジのジャック・メスマン社長がノベルの新CEOに就任する。メスマン氏は16年間にわたりノベルの社外取締役を務めてきており、同氏がCEOに就任することによりサービス部門の強化を図ることができるという。ノベルでは今後、コンサルティング分野の売り上げが全体の3分の1を占めることになると予測している。

ジャック・メスマン氏ノベルの次期CEOに就任するジャック・メスマン氏

なお、シュミット会長は今回のCEO辞任に関し「自分で考えたこと」だと明言。取締役会からの辞任要請があったのでは、という周囲の観測を否定した。シュミット会長は引き続き、チーフサイエンティストとして、同社のソフトウェア開発の陣頭指揮を採っていくことになる。

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