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FlexScan L461/FlexScan L675

FlexScan L461/FlexScan L675

2001年03月14日 22時18分更新

文● 内田

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FlexScan L461/FlexScan L675

ナナオ

オープンプライス(両機とも)

この3月にテレビチューナ内蔵・D4端子装備のマルチメディア液晶モニタ「GAWIN M-10」を発売したナナオだが、PC専用液晶モニタのラインナップ強化も行われた。3月1日発売の新たに追加された製品は、低価格な16インチモデルと、19mmベゼル採用の18.1インチモデルの2機種だ。

16インチでSXGA表示の液晶を搭載しながら
10万円を切る低価格「FlexScan L461」

 ナナオの液晶モニタは、現在ストリートプライスが10万円以下になっている15インチ/1024×768ドット表示のコンシューマ向けモデルと、18.1インチを上回るパネルサイズのハイエンドモデルに大まかに分けられる。今回新たに登場した「FlexScan L461」は、パネルサイズ的にはこれらの既存シリーズの間となる16インチパネルを搭載したTFT液晶モニタだ。従来は、ハイエンドモデルのみ対応していた1280×1024ドット(SXGA)表示を16インチパネルで実現している。

本体背面。PCとの接続端子は、アナログ/デジタル両対応(自動切換え)のDVI-I方式。本体にはアナログ接続用ケーブルが付属する。

 液晶パネルは、最大解像度1280×1024ドットなので、アスペクト比は5:4(ちなみに、1024×768ドットは4:3)。ドットピッチは縦横0.248mm、最大輝度200cd/m2、コントラスト比は300:1、視野角は水平160度、垂直130度となっている。PCとの接続インターフェイスはDVI-Iが1系統で、アナログおよびデジタル方式での接続が可能だ。パッケージにはアナログ接続用のディスプレイケーブルが付属し、デジタル接続ケーブル「DD200」はオプション(8000円)。1台でアナログとデジタルに対応する、ということで、OSDのメニューも、たとえばアナログではクロック/フェーズおよび表示位置調整のメニューが用意されているが、デジタルにはこれらがないなど、アナログ接続とデジタル接続で異なったものが用意されている。アナログ/デジタルいずれの方式で接続した場合も、16インチでSXGA表示という高精細な画質は目を見張るものがあり、表示解像度の高さも手伝って、Windowsの使用感は非常に良好だ。

 外観のデザインは、15インチ液晶「FlexScan 3xx」シリーズのものをほぼ継承し、本体色は白系の「セレーングレイ」(本体型番:L461)と「ブラック」(本体型番:L461-BK)の2種類がラインナップされる。前後の首振り(チルト)は28度で、高さ調整と左右首振り(スイベル)の機構は持たない。これまでのナナオ製品同様にスタンドは取り外し式で、アーム取り付けといった設置方法も可能だ。

 1280×1024ドット未満の解像度で表示するときは、「ノーマル」「拡大」「フルスクリーン」の3種類の表示方法が選択できる。ノーマルはパネル中央にPC側の解像度でそのまま表示する(周囲が黒く抜ける)。拡大は選択した解像度のアスペクト比を維持したまま表示サイズを拡大するモード(アスペクト比4:3の解像度の場合、上下に若干隙間ができる)。フルスクリーンはPC側で選択した解像度のアスペクト比に関係なく、隙間なく全画面に拡大して表示する(4:3の解像度の場合は、やや縦長の映像になる)。

 価格はオープンプライスで、実売価格は10万円弱。液晶モニタの低価格化はこのところ急激に進んでいるが、1280×1024ドットの高解像度モニタ、しかも、モニタメーカーとしては、ハイアマチュア~プロユーザーに広く支持されているナナオの製品が、個人ユーザーが手を出せる価格帯になったわけである。スリムな液晶モニタにしたいけど1024×768ドットはちょっと手狭、と感じていた人には、ぜひともお勧めしたい一品だ。



チルトの角度は最大28度。スイベル、高さ調整はできない。

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