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Tyanからちょっとユニークなマザーが2種登場

2001年03月10日 22時52分更新

文● Jo_Kubota

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 Tyanからミドルクラスのマザーボード2種類が新発売となった。KT133Aチップセットを搭載しFSB 266MHzに対応するSocketAマザーボード「Trinity KT-A」(型番:S2390B)と、Apollo Pro133Aチップセットを搭載するSocket370マザーボード「Trinity 450」(型番:S2507S)だ。USER'S SIDE本店ではTrinity KT-Aを1万5800円、Trinity 450を1万4800円で販売中。

ナゾの多いKT133Aマザー「Trinity KT-A」

Trinity KT-A

 Trinity KT-Aは、すでに流通している「Triniry KT」のチップセットをNorthBridge“VT8363A”+SouthBridge“VT82C686B”へ交換したリファイン版。FSB設定クロックは100/133MHzに対応する。しかし、マニュアルにはAthlon-1GHzまでの対応となっており、Tyanのウェブサイトで製品情報を確認してもAthlon-1.1GHzまでの対応。すでに出回っている1.13GHzや1.2GHz、1.3GHz、1.33GHz版Athlonに対応するかは不明となっている。CPUソケットのすぐ近くにコンデンサがあるのが気になるが、このレイアウトのため、CPUクーラーによっては取りつけられないものもありそうなので、この点は注意が必要だ。



CPUソケットにヒートシンクを置いてみる
CPUソケットのすぐ近くにコンデンサはあるが、試してみたところ、ある程度横幅のあるヒートシンクもなんとか搭載可能
ナゾのジャンパ

 もう1つ気になるのは、DIMMスロットのすぐ近くに配置されているナゾのジャンパ。ジャンパソケットと思われるパターンに囲まれて、ぽつん、と置かれているのが印象的だ。なお、パターンのいくつかはブリッジされている。考えられそうなのは倍率変更、電圧変更、FSB変更などであるが、マニュアルにこのジャンパについての記載がないため、具体的な使い途は不明のままだ。



「Tiger 230」から1ソケットはぎ取った「Trinity KT-A」

Tiger 230?

 Trinity 450は、PentiumIII用チップセットとしてはすでに一般的になったVIAのApollo Pro133A(VT82C694X+VT82C686B)を搭載する“シングルCPU”のマザーボードだ。わざわざ断りを入れる理由はマザーボードを見ていただければ一目瞭然。もともとデュアルCPU対応のマザーボードだった「Tiger 230」からソケット1個を省いた廉価モデルであるわけだ。基板のシルク印刷にも“Tiger 230”という文字が残っている。



Trinity 450のシルク印刷

 Tyanは過去にもSocket7の“Tomcat”や、440LX/Slot1の“Tahoe”シリーズなどでもCPUソケット(スロット)を省略したモデルをリリースしており、この製品も同社にとってはアタリマエの戦略、ということなのだろうが、こちらもなかなかヒネた逸品である。



Socket370の残骸
モノの見事に1ソケット分のスペースがぽっかり空いている
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