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パルティオとA&I、従量制課金方式のソフト流通で業務提携

2001年03月07日 19時45分更新

文● 編集部

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パルティオソフト(株)は7日、エー・アンド・アイシステム(株)と業務提携し、オフライン型ASP開発キット“U Charge SDK”を用いた従量制課金方式のソフトウェア流通を、4月に開始すると発表した。なお、同開発キットは、キヤノン販売(株)が開発した従量制課金システム“U Charge”と課金用パソコンツール“S.A.T”(Site Access Tool)を用いており、同社はキヤノン販売とライセンス契約を締結している。

パルティオソフトの社長と副社長
左からパルティオソフトの菅野和裕代表取締役社長、野内明取締役副社長

U Charge SDKは、既存のパソコンソフトなどに使用量に応じて消費される“ソフトバッテリ”を組み込み、ユーザーに対してプリペイド方式の従量制課金を可能にするソフト開発ツール。従量制の課金管理を、ユーザーが使用するパソコンソフト内のソフトバッテリが行なうため、オフラインでもパソコンソフトを使用可能。ユーザーは、ソフトバッテリを購入することで、パソコンソフトを継続して使用できる。

説明用スライドの写真
U Charge SDKの説明用スライド。パソコンソフトにソフトバッテリを組み込んで従量制の課金管理を行なう

課金方法には、機能の使用回数に制限を設ける“回数券方式”、テレフォンカードと同様の“度数管理方式”、使用時間を制限した“時間管理方式”を選択可能。また、ソフトバッテリには、体験版に使用する“トライアル・バッテリ”、追加/継続時に使用する“ノーマル・バッテリ”、使用制限のない買取方式の“アンリミテッド・バッテリ”の3種類がある。パルティオソフトは、ソフトバッテリ販売委託契約を締結したソフト開発会社へ、U Charge SDKの無償提供を4月に開始する。組込み可能なパソコンソフトは、Windows 98/Me/NT 4.0/2000対応のもの。

S.A.Tの説明用スライドの写真
S.A.Tの説明用スライド。同ツールでは、CD-ROMを配布した販売店/雑誌/代理店などの特定も可能

ソフトバッテリの流通では、提携先のエー・アンド・アイシステム(現・富士ソフトABC(株)と日本アイ・ビー・エム(株)の合弁により'87年に設立された)が運用管理する“ソフトバッテリ流通サイト”により、インターネットを通じてオンライン販売。また、エー・アンド・アイシステムは、同サイトを同社の喜多方iDC(インターネットデーターセンター)に構築し、ソフトバッテリ代金の電子決済も担当するという。さらに、インターネットに接続されたパソコンでは、S.A.Tの機能を使えば、ソフトバッテリがなくなる前に、同サイトから自動購入することも可能。一方、U Charge化されたパソコンソフトの流通では、パルティオソフトは、インターネットでのダウンロード配布のほか、販売店でのCD-ROMの配布、雑誌などの付録CD-ROMの利用、パソコンへのバンドルなどを考えているという。

『PALTIO 4』の画面イメージ
U Charge化された『PALTIO 4』の画面

パルティオソフトは、同社がパッケージ販売しているCADソフト『PALTIO 4』をU Charge化し、4月にトライアル・バッテリ付属CD-ROMの無償配布を開始する。配布先は、全国の建築設計事務所/建設会社/工務店/インテリアデザイン事務所など。また、ユーザーへのCD-ROMの無償配布/導入指導などで、数社の販売会社と提携するとしている。継続使用時のソフト・バッテリの価格は、25000ユニット(約1ヵ月使用可能)のノーマル・バッテリが5000円で、アンリミテッド・バッテリが13万8000円。

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