凸版印刷(株)とマイクロソフト(株)は5日、ICカード向けOS『Microsoft Windows for Smart Cards』のカード製造および発行ライセンシーとしての契約を締結し、同OSをベースとしたセキュリティーシステムや電子決済システムなどの分野で協業していくと発表した。
スマートカード(ICカード)製造・発行のトップベンダーである凸版印刷は、両社のテクノロジーを組み合わせたICカードシステムのソリューションを開発・提供することで、同分野での更なる事業拡大を目指す。マイクロソフトは、同OSとWindows 2000を中心とした次世代セキュリティーシステムのソリューションを提供するとともに、最新技術情報や技術サポートを提供する。さらに、マイクロソフトは、金融アプリケーションおよび次世代携帯電話などの個人認証サービスの標準化を目指すことで、スマートカード分野への取り組みを強化する。
両社は、凸版印刷のカード製造・発行技術やICカードソリューションと、マイクロソフトの次世代インターネット戦略“Microsoft .NET”(ドットネット)に準拠したソフトウェアの開発・実行環境『.NETフレームワーク』に対応した最新技術を利用することで、信頼性、導入コスト、ユーザーへの導入時の容易さを達成できるスマートカードシステムのソリューションを提供できると判断した。また、凸版印刷は、ICカードをEビジネスの中核商品として位置づけており、ICカード事業の推進にあたり、同OSとマイクロソフトのテクノロジーが必須と判断した。