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LaVie S LS65H/64DH

LaVie S LS65H/64DH

2001年02月26日 21時57分更新

文● 岡本

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LaVie S LS65H/64DH

NEC

オープンプライス
26万9800円(Web直販の同等スペックモデル)

扇型の独特なスタイルに、3ウェイ6スピーカを内蔵、TV録画機能などAV機能を詰め込んだ「LaVie S」が、従来と較べて随分とシックなイメージに変わって再登場した。

コンボドライブまで搭載し
機能的に大満足な一台

 今回紹介する「LS65H/64DH」は、2モデル用意されている新LaVie Sの中では、下位モデルに当たるマシンだ。とはいっても、上位の「LS700J/65DH」と比べて差があるのは、CPUと液晶サイズのみで、LS700JがMobile PentiumIII-700MHzと15インチTFTの組み合わせなのに対し、LS65HはMobile Celeron-650MHzと14.1インチTFTになる。液晶の表示解像度は同じXGA(1024×768ドット)なので、実用的に大きな差はないだろう。

 CPUと液晶以外のスペックを見ていくと、従来の冬モデル(LS55H/54DV)からは大きな変更点は見られない。液晶部とキーボード部の横に設置された3ウェイ6スピーカ、光と同軸のS/PDIF出力などのオーディオ関連機能をはじめ、マシン左側面にTVチューナパックを内蔵し、MPEG2形式でのTV番組の録画やタイムシフト再生が可能など、AV関連の機能は実に充実している。

コンボドライブを採用した代わりに、以前のスロットインタイプから、通常のトレイ型のドライブに変更になった。

 今回プラスされたのが、CD-RW&DVD両対応のコンボドライブだ。これまでのモデルでは本体前面にスロットインタイプのDVD-ROMドライブを内蔵しており、6スピーカーで迫力あるサウンドを再生しながらDVD-Videoを観賞できたが、コンボドライブの搭載でDVD機能はそのままにオリジナルCDの作成機能まで持つことになった。ただ、現時点ではスロットインタイプのコンボドライブが存在しないため、通常のトレイ方式のドライブを採用したのは、デザイン的にちょっと残念なところだ。とはいえ、トレイの蓋部分が本体のラインに沿うよう丸く加工されているため、トレイを閉めた状態では違和感を感じることはない。



スピーカ部のカラーが“アスペンシルバー”と呼ばれる薄いグレーになった(アスペンはポプラの意)。以前はあった模様もなくなりシンプルな単色である。

 さて、スペック的にはさほど変更点のない本機だが、筐体色などのイメージ面では大きく印象が異なる。これまでは、スピーカのある扇型の出張った部分が、海をイメージさせる鮮明なブルーだったのに対し、今回のモデルではこの部分が“アスペンシルバー”と呼ばれる薄いグレーとなった。

 メーカーによると“高級感を出すため、この筐体色を採用した”とのことで、確かに一般家庭に置いても違和感がないようなシックなイメージになったが、これまでのどちらといえば派手なデザインがいいという人もいるはず。NECのWeb直販サイト「121ware.com」では、現行モデルのアスペンシルバーに加え、先代モデルのブルー、これまでもWeb専売モデルで用意されていたワインレッドの3タイプから筐体色を選択して購入できる(もちろんスペックは現行モデルと同等)。PCのカラーにもこだわりたいというユーザーなら、ここから購入するのも手だ。



アスペンシルバーのシックなイメージに合わせ、キーボードも以前の半透明タイプからグレーの単色に変更になっている。

 価格は26~27万円弱。ライバル機は、同じNECのA4オールインワンノート「LaVie C」だろう。違いがあるとすれば、マシン重量がLaVie Cの約3.3kgに対し、LaVie Sは約4.1kgと、かなり重くなっているが、どちらのマシンもモバイル用途向きのマシンではない。とすると、あとは価格と機能とのバランスが気になる点。
 LaVie Cの中でコンボドライブを搭載する「LC700J/64DH」は、CPUにMobile PentiumIII-700MHzを搭載しながら、価格的にはTV機能の付いた本機とほぼ同程度。本機と同じMobile Celeron-650MHzを搭載する「LC65H/64DS」であれば価格は約4万円安になるものの、コンボドライブではなくCD-RWドライブで、メモリも本機の128MBに対し64MBとなる。これに、さらにTV機能も付くことを考えると約4万円分の機能差は十分あると言えるだろう。TV機能に興味があるというユーザーなら、LaVie Sが間違いなくお勧めだ。

本体左側面にPCカードスロット、IEEE1394端子、モデム、右側面にサウンド端子とTVチューナ関連のコネクタが用意されている。TVチューナパックは取り外しが可能で、FDDと排他利用となる(ホットスワップは不可)。
CPU Mobile Celeron-650MHz
メモリ 128MB
液晶 14.1インチ
解像度 1024×768ドット/26万色
HDD 20GB
CD-RW&DVD-ROM R4倍速/RW4倍速/DVD6倍速/CD24倍速
通信 モデム
サイズ 377(W)×290(D)×42(H)mm
重量 約4.1kg
OS Windows Millennium Edition
オフィスアプリ Office 2000 Personal(SR-1)

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