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組み込み機器関連製品展示会「MPC2001」開催

2001年02月19日 04時09分更新

文● 編集部

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組み込み機器系のイベント「MPC(Marubun Partner's Conference)2001」が、都ホテルで2月16日に行なわれた。組み込み系機器の総合商社である丸文(株)主催の展示会で、今年は40社ほどがビジネスパートナーとして参加した。

大手メーカーとしては、インテル(株)、マイクロソフト(株)、セイコーエプソン(株)、など7社が講演を行ない、他のメーカーはブースやセッション会場で自社の最新ソリューションを紹介していた。

また、米国などで一部注目を集めている、インターネット端末などのSTB機器の基礎技術として使われるTRONやEmbedded Linux、それらのプラットフォーム評価ボードなども展示されていた。

インテル(株)

インテルは日本でいわれているような“「組み込み=Embedded」の図式から、一歩進んだ「応用的=Applied」へ”と発想の転換を図っていた。単機能的な機器ではなく、応用の利く組み込み系機器の開発をサポートすることが主眼となっているようだ。また、同社はチップ販売のためにトータルソリューションの提示を重要と考えている。エンドOSとしてはWindows以外ではLinux系に注目しており、ソリューションによりLineo、Lynx、HardHatLinuxなどのディストリビューションを顧客に紹介しているという。

インテルの講演画像インテル(株)通信半導体営業本部 加藤隆弘氏。「インテルのアプライド・コンピューティング製品戦略」と題した講演から。通信用チップや組み込み向けCPU、チップセットのロードマップについて発表があった。
NASの説明などの写真
NASのMSAD、SecureVPNなどのジャンルに応じたトータルな製品作りをサポートするための「End to End」方針を説明していた。

マイクロソフト(株)

組み込み用OSとして「Windows Powered」ラインナップを紹介していた。インターネットとの接続が組み込み世界のトレンドであり、マイクロソフトのWindowsファミリーの利点をアピールしていた。また同社は、単機能的な機器をIPで接続することにより、「Smart Device」化を進めていくとしている。

セミナーでは、今後の新バージョンのリリース予定にも触れた。まず、「Windows CE 3.0」後継バージョンとして、2001年夏に“Talisker(開発コード)”のβ版を配布する。次に、2001年中盤には「Windows NT Embedded」と「Windows 2000 With the Server Appliance Kit」の後継バージョン「Windows XP Embedded」(開発コード名:“Windows Whistler Embedded”)のβテストを開始し、2001年末から2002年春にかけて正式リリースするという。βテスターの募集方法などは検討中とのことだが、かなりクローズドな範囲にしぼって配布されるようだ。

マイクロソフト講演写真マイクロソフト(株)エンベディッド アプライアンス マーケティングマネージャー 佐野勝大氏。時間の関係で、MSNなどと組み込み機器をシームレスに接続する「.NET」の説明は割愛された。

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