このページの本文へ

レイストーム ほか2本

レイストーム ほか2本

2001年02月11日 17時15分更新

文● 中村聖司

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 (株)サイバーフロントは、アーケードやプレイステーションでヒットした(株)タイトーのシューティングゲーム「レイストーム」、(株)リバーヒルソフトの本格推理アドベンチャー「D.C.コネクション」、「道化師殺人事件」の3タイトルを4月6日に発売する。価格はレイストームが2980円。D.C.コネクションと道化師殺人事件が2480円。

タイトー「レイストーム」。とにかくこのホーミングミサイルの鮮やかな処理が記憶に残る名作シューである。
さすがにグラフィックスは荒っぽさを隠せないが、シューティング本来の爽快さは十分堪能できる。オススメ。

 「レイストーム」は、プレイステーションからの移植版。アーケードデビューは1996年だが、当時としては画期的な3Dグラフィックスを用いており、ホーミングミサイルの軌跡や対地戦の細かい描写に独特のリアリティを感じさせてくれた名作シューティングである。3Dビデオカードが必須で、必要CPUはPentium-233MHz以上となっている。



リバーヒルソフト「D.C.コネクション」。J.B.ハロルドシリーズ第4弾。毎作、タイトルにD.C.やシカゴ、マンハッタンなどアメリカの大都市の名前が付くのが特徴である。
リメイク版では、ウィンドウ表示専用のゲームになり、人物の映像やセリフ、コマンド、手帳などがすべてウィンドウ表示されるのが残念。

 「D.C.コネクション」は、アメリカを舞台にした本格推理アドベンチャーとして一世を風靡したJ.B.ハロルドシリーズの第4作目。一件の殺人事件がまた新たな殺人を呼び、そしてまた新たに、とミステリー好きにはお馴染みの連続殺人事件の犯人を追っていく。J.B.ハロルドシリーズの魅力は、表向き大人っぽい雰囲気に満ちたJazz仕立てのBGMと渋めの世界観、さらには油断しているとハロルドが殺される(=ゲームオーバー)シビアなゲームバランスといったことが挙げられそうだが、本作の真の魅力は登場人物が次から次に登場し、メモを取らないとわけがわからなくなるほどの複雑な人間模様をひもとくところにある。本作は1997年にWindows 95向けにリメイクされたもので、必要CPUはi486SX以上となっており、最近のPCなら楽々動作するのも嬉しい。



リバーヒルソフト「道化師殺人事件」。登場人物50名以上という本格推理アドベンチャーだ。

 最後の「道化師殺人事件」も有名なアドベンチャーゲームだ。これもまた、PC-8801やPC-9801やX68000、MSXなどで大ヒットした。ちょうどこの頃はアドベンチャーゲームが世界的に勢いづいていた時期であり、同時にグラフィックスが1色で塗りたくられた地味な線画から、きちんとした1枚絵に切り替わりつつあった時期でもある。道化師殺人事件は、まず何よりその美しいグラフィックスで衆目を集めたタイトルだが、自由度の高い(ただし、常識外の行動をとるとすぐ迷宮入りになる)ゲームシステムも高く評価された傑作アドベンチャーゲームである。



絵画チックなグラフィックスが印象的。

 さすがにグラフィックスには時代の経過を感じさせるが、既プレイの方々にはかえって懐かしく映るのではないか。イギリスの田舎でサーカス団のピエロが殺害されるところから始まる濃厚なシナリオは、現在でもまだまだ通用する出来映え。多くの人にプレイしてもらいたい名作である。

(株)サイバーフロント
問い合わせ先 052-779-6549

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ