インフォテリア(株)は2月1日、都内で開催した「インフォテリアライブ 2001」において、日本アリバ(株)が立ち上げる消費財の電子商取り引きネットワークに対応したB2Bアプライアンス「Asteria.Planet for Ariba」(アステリアプラネット フォー アリバ)を発表した。提供は2001年第2四半期(4~6月)の予定で、価格は未定。
「Asteria.Planet」を横に笑みを浮かべるインフォテリア代表取締役社長の平野洋一郎氏 |
Aribaプラグインを標準装備した「Asteria.Planet」
「Asteria.Planet for Ariba」は、昨年10月に同社が発表したB2Bサーバアプライアンスの「Asteria.Planet」をベースとした製品だ。Asteria.Planetは、電子部品調達の電子取引市場のオープン標準である「RosettaNet」(ロゼッタネット)に対応した製品で、cXML(Ariba)やxCBL(Commerce One)、BizTalkといったプラグインを入れ替えることでそれ専用のアプライアンスとして利用できる。今回発表のAsteria.Planet for Aribaは、cXML(commerce Extensible Markup Language)プラグインを標準で搭載した。
Asteria.Planet for Aribaは、日本アリバが国内で立ち上げる企業消費財の企業間取引きネットワーク「Ariba Commerce Service Network」に接続できるアプライアンスで、中堅・中小のサプライヤーが利用することを見込んでいる。
インフォテリアは、同アプライアンスを利用することで中堅・中小のサプライヤーが安価で短期間に参加できるとした。なお日本アリバでは、同ネットワークに今年1年間で1万社のサプライヤーが参加の予定という。
価格は今回の発表では未定とされたが、元となるAsteria.Planetが95万円~という価格設定になっていることから、それと同程度の価格が予想される。
2001年のキーワードは「信頼」
発表会において平野洋一郎社長は、「2001年のキーワードは信頼である」と語った。その信頼を得るために、技術コンサルティングや営業組織、開発組織、米国組織といった各組織を強化していくという。
事業のフォーカスはこれまで通り、XMLのコア技術に絞るということだが、その応用範囲として「Asteria」に代表されるようなB2Bアプリケーション分野も手がけていくという。
製品の開発については、「各製品のバージョン3(現行のバージョンは1.0~2.0)を2001年に出荷する」とした。