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CAとマトリックス、eビジネスアプリケーション開発支援ツールで提携

2001年01月22日 22時23分更新

文● 編集部 佐々木千之

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コンピュータ・アソシエイツ(株)(CA)とマトリックス・システムズ(株)は22日、CAのeビジネス向け統合開発支援ツール『COOL:Plex』の販売と関連ビジネスにおいて、戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。またiモードやWAP対応の新バージョン『COOL:Plex for Web & Wireless』の正式出荷も開始した。

コンピュータ・アソシエイツの三ッ森隆司代表取締役社長
コンピュータ・アソシエイツの三ッ森隆司代表取締役社長

COOL:Plexは、企業向けアプリケーションの設計・構築・保守といった一連の工程を支援するアプリケーション開発環境。開発者は、あらかじめ多数用意されている、“パターン”と呼ばれるアプリケーション設計構築のための部品の定義を組み合わせることで、eアプリケーションの設計情報を組み立てる。組み立てられた設計情報から、COOL:PlexがWindows NTやAS/400といった実際のプラットフォーム向けの実行アプリケーションプログラムを生成するという仕組み。開発者は、新しいパターンを作成することもでき、マトリックス・システムズのような“部品ベンダー”から、さまざまなパターンが提供され、流通しているという。なお、本日発表されたCOOL:Plex for Web & Wirelessでは、これまで可能であった基幹系業務アプリケーションに加えて、ウェブ、iモード、WAPをユーザーインターフェースとして利用するアプリケーションを構築できる。

マトリックス・システムズの大塚民一代表取締役社長
マトリックス・システムズの大塚民一代表取締役社長

マトリックス・システムズは、COOL:Plexのパートナー会である“PASCAL(Plex Association for Software Components & Advanced soLution)”の会員企業が出資して2000年7月に設立された企業で、COOL:Plexと、開発されたコンポーネント(パターン)の流通専門会社。今回の戦略的パートナーシップ契約に基づき、CAとCOOL:Plexの日本市場における拡大において、アプリケーションの開発分野での協業と、COOL:Plex製品販売とメンテナンスを行なう販売代理店契約を結び、製品を核とした事業拡大を狙う。3年後に製品の販売と関連事業を含めて約20億円の売り上げを見込むとしている。

COOL:PlexとVisualBasicの、アプリ開発に必要な時間の比較
COOL:PlexとVisualBasicを使って、同じ機能のビジネスアプリケーションを構築した場合の、開発に必要な時間の比較。COOL:Plexのほうがおよそ15倍高い開発効率であるという

マトリックス・システムズは、この業務提携の発表に合わせ、COOL:Plex用に業務プロセス向けの再利用可能なパターン部品『PINION(ピニオン)』の正式出荷を発表した。また、マトリックス・システムズは、韓国の中古型コンピューターユーザー2600社が加盟する団体を母体としたCreBix社とパートナー契約を結び、PINIONやその他の製品やサービスをお互いに流通させるとしている。

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