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THE HOUSE OF THE DEAD2

THE HOUSE OF THE DEAD2

2001年01月19日 22時19分更新

文● 中村聖司

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THE HOUSE OF THE DEAD2

セガ

7800円

正統派ガンシューティングの傑作「THE HOUSE OF THE DEAD2」に待望のPC版が登場! ネットワーク協力プレイやUSB接続のガンコントローラなど、アーケード版にもドリームキャスト版にもなかった新機能がいっぱい。1月25日はいざショップへ!

ゾンビ3人組。攻撃順序や撃つタイミングを間違えると、ダメージ必至な状況だ。特にガード系のゾンビは後回しにしよう、って俺撃ってるじゃん。ダメダメです。

 ここ数年、体感型のアーケードゲームは、「DanceDanceRevolution 4thMIX PLUS」(コナミ)、「クラッキンDJ」(セガ)など、いわゆる音ゲーの圧倒的な強さばかりが際だっていて、ガンシューティングは今ひとつという印象だ。新作は各社より定期的にリリースされているし、別にそれらがつまらないわけでもないのだが、歳食ったオッサンになった私にとってゲーセンはもはや戦場ではなく、街中のちょっとした憩いの場なので、心身疲労を伴う体感型のゲームはどうしてもパスしがちになるのだ。

へたっぴな人によくある血が凍り付く瞬間。マウスだと右クリックで即リロードできるから、弾切れなんてないはずなんだけど、少し焦るとすぐこんなです。ダメダメです。

 「消防士」(セガ)は、ナイスアイデアの火消しゲームだが、太いホースをぐりんぐりんに回して火を消し続けるには体力的に不安があるし、いまだ現役稼働中のマシンガンシューティング「L.A.マシンガンズ」(セガ)は、体感型ガンシューの元祖的名作「オペレーションウルフ」(タイトー)を彷彿させてかなりやる気がそそられるが、その特徴のひとつであるフォースフィードバックが激し過ぎて、肩を壊しそうで怖い(だって、連射式&弾無限ですよ?)。結局、私にお似合いなガンシューは、1発だけ“ズキューン”と撃てばいい「ゴルゴ13」(ナムコ)に落ち着くのだが、徹夜明けの疲れた状態でM16のスコープに目を添えると、まず間違いなくターゲットの眉間を外してしまう。G気分に浸る間もなく一瞬にしてゲームオーバーになるとかなりヘコむので、これもまた“やり時”を選ぶ1台といえる。



水面から突如襲ってくるピラニアたち。水の透明感がうまく表現されている。対処のしかたは、カーブの打ち方と同じ。曲がりばなを叩け。これホントです。

 そういう意味では、「うわーあっちいけー」的な感覚で無邪気に遊べた「THE HOUSE OF THE DEAD2」(HOD2)は、数あるガンシューティングの中でも傑作中の傑作だと素直に思える1本だ。自由に動かせる小型軽量のガンで、迫り来るゾンビをとにかく撃ち倒すという設定も無理がなくていいし、なにより対人間戦では味わえないゾンビ特有の獰猛さが、ビビるぐらいにいい。そのPC版が出るというんだから、パソコンを持ってる人なら、遊ばないと損でしょう、というわけでようやく本題。



ゾンビの素早い身のこなしといい、鋭いつけ爪に甲冑装備の出で立ちといい、狭い街路地というシチュエーションといい、アノ映画の1シーンにそっくり。とりあえず叫んでおきますか。「マグナムがきかねえぞ!」

 PC版HOD2は、ドリームキャスト版をベースにいくつかPC版オリジナルの要素を加えたものとなっている。オリジナル要素の概要は以前にニュースでもお伝えしたとおりだが、簡単にまとめると「ネットワークプレイへの対応」「USB接続のバーチャガンでプレイ可能」「セガサターン用のバーチャガンでプレイ可能」の3つだ。
 ネットワークプレイは、インターネットを介して2人同時プレイが楽しめるというもの。PC版では、スタンドアロンで遊べる環境に特別な準備をしなくても、1p側マウス、2p側キーボードといった具合で手軽に2人プレイを楽しむこともできるが、遠隔地の友人(それも同じぐらいの腕前)と2人プレイが楽しめるのはありがたい限り。

女性の叫び声が聞こえると燃えるのである。画面はゾンビを撃った位置が悪くて、一層危ない雰囲気になっている(笑)。

 USB接続のバーチャガンは、ニュースに書いたように海外で開発されているため、今春発売予定ということしか判明していない。一方のセガサターン用のバーチャガンは、アイ・オー・データ機器とセガが共同開発したインターフェイスボード「IF-SEGA2L」が必要になる。PCIバス用(9300円)とISAバス用(4500円)の2タイプを用意しており、いずれの製品にもPC版「バーチャコップ2」を同梱しているので、サターン用のバーチャガンさえ持っていれば、両方を遊ぶことができるという優れモノである。
 また今回、HOD2の発売を記念して、サターン用のバーチャガンが5000挺のみ限定生産される。注意したいのは、HOD2(パソコンゲームソフト)とIF-SEGA2L(パソコン周辺機器)、バーチャガン(セガサターン周辺機器)が、ショップによっては売り場がまったく異なる可能性があること。HOD2のパッケージの隣りにそれらがないからといって、売り切れとは限らない。よく店内を探してみることをオススメしておきたい。



その攻撃の強さと圧倒的な美しさで人気の高いボス「MAGICIAN」を3点連続でご紹介。
キザっぽい仕草から魔法を唱えるMAGICIAN。ここまではまあ並のボス。ガンガン撃ち込んでおこう。
が、数秒後にはこうなる。ウギャー。ゾンビのくせに空飛ぶな。分身するな。円盤投げるな。
開発元 (株)セガ
発売元 開発元に同じ
問い合わせ先 0570-000-354
価格 7800円(1月25日発売予定)
対応OS Windows 95/98+DirectX 7
CPU PentiumII-233MHz以上(PentiumIII-450MHz以上を推奨)
メモリ 64MB以上(128MB以上を推奨)
ビデオ 640×480ドット/6万色以上(Direct3D対応)
HDD 600MB以上
CD-ROM 8倍速以上(24倍速以上を推奨、起動時必須)
マルチプレイ 2人による通信対戦(DirectPlay対応)

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