米連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)は現地時間の11日、インターネット総合サービス最大手のアメリカ・オンライン社(AOL:America Online,Inc.)と、メディア関連大手のタイム・ワーナー社(Time Warner, Inc.)の合併を承認すると発表した。合併後の社名は“AOL タイム・ワーナー社(AOL Time Warner,Inc.)”で、世界最大のメディア/インターネット総合企業が誕生することになる。
承認に際して、タイム・ワーナーの地域ケーブル網をほかのISPに開放し、事前の情報開示をせずに特定のISPと利用契約を結ばないことや、AOLのインスタント・メッセージング・サービス(AIM/ICQ)がストリーミングビデオなどの高度なサービス(AIHS)に発展する場合は、競合他社の同様のサービスと相互接続できるようにすること(5年間の期限付き)、などの条件が付けられている。
国内では、昨年9月に、AOLの日本法人であるエーオーエル・ジャパン(株)が(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとインターネット事業で提携しており、今回の合併承認を受けて、AOLタイム・ワーナーとNTTドコモが新たな提携を行なう可能性も高いとみられる。