このページの本文へ

フュージョン・コミュニケーションズ、市外電話サービスを全国一律3分20円で提供

2001年01月10日 19時27分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

2000年3月13日付けで設立した第一種電気通信事業者のフュージョン・コミュニケーションズ(株)は10日、4月1日からのサービス開始に先駆け、サービス内容および料金体系を発表した。

フュージョン・コミュニケーションズの角田社長。「日本の通信環境をドラスティックに変えたい」

フュージョン・コミュニケーションズは、IPにフォーカスした通信事業者で、IPバックボーンネットワークを独自に構築し、電話サービス、およびインターネット接続やVPNなどのデータ通信サービスをすべてIPネットワーク上で提供する。従来のインターネット電話と異なり、独自の専用IP網を利用することで音声用の帯域を確保できるため、既存の電話サービスと遜色ない音声品質で提供できるという。

フュージョン・コミュニケーションズが提供するサービスは、個人向けの市外/国際電話サービス、インターネットサービス、企業向けのVPNサービス、ISPやASP向けのネットワークおよびサービス運用代行サービスの4つ。

市外電話サービスは、アクセス番号“0038”の後に通常の電話番号を続けてダイヤルすれば、従来の電話と同様のサービスを受けられる。市外電話料金は、全国一律で3分20円。他社が距離や時間帯によって料金を細かく設定しているのに対し、フュージョン・コミュニケーションズは日本全国どこからどこへ電話をかけても昼夜を問わずこの一律料金となっている。この市外電話サービスは4月1日開始で、本日より予約申込受付を行なっている。



発表会で紹介された1月9日現在の各電話会社の料金比較

また、本日より各社のマイライン登録受付開始に合わせ、フュージョン・コミュニケーションズもマイライン事前予約受付をスタート、マイライン登録を行なうと、5月1日よりアクセス番号“0038”をダイヤルしなくてもフュージョン・コミュニケーションズの電話サービスを利用できるようになる。

インターネットサービスも、電話サービスと同じく4月1日に開始する。このインターネットサービスは電話サービスに付随するもので、フュージョン・コミュニケーションズの市外電話サービスを利用することが条件となる。利用料金は、インターネット接続料と通信料込みで3分10円。国際電話は6月開始に向けて準備中であり、従来の利用料金の半値以下で提供するという。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、フュージョン・コミュニケーションズ代表取締役社長の角田忠久氏は、「マイライン制度導入により、電話事業への参入を決めた。ユーザーが事業者を選択できる世界がマイラインで実現することで、本当の競争ができる」と語った。

同氏は、当面の目標として100万回線の獲得、そして2004年までに市内電話のシェア5%(300万回線)を獲得したいとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン