1万3800円という、マウス/トラックボールとしては現在最高の価格帯に位置するKensington 製11ボタントラックボール「Expert Mouse Pro」がUSER'S SIDE本店に現れ、人気を集めている。
マニア心をくすぐる多機能トラックボール
同製品は、筐体の中央にあるボールを囲む4つのボタン、ボール上方のスクロールボタン、さらには6つ並んだショートカットボタンのすべてがフルカスタマイズ可能なのが最大の特徴。付属のドライバソフト“MouseWorks”でボタンの機能を変更できる。1つのボタンを画像処理ソフト使用時にはレイヤ作成のショートカットとして使い、ブラウザ使用時にはサーチエンジンへのリンクボタンとして用いるなど、各ソフトごとに固有の設定が可能なのもうれしい。
MouseWorksの設定画面。ここからすべてのカスタマイズを行う |
カスタマイズ次第では、このようにウィンドウ上部のコマンドをショートカットボタンで呼び出すことも可能 |
インターフェイスはUSBとPS/2に対応し、PS/2接続時にはWindows 95/98/NT4.0、USB接続時にはWindows 98のみに対応する。ただし、Windows 2000用にはKensingtonのウェブサイトにβ版のドライバが用意されており、未保証ながらWindows 2000でも動作するようだ。取材時にも、USER'S SIDE本店ではWindows 2000搭載PCに同製品をUSB接続して使用していた。なお、Macintoshで利用する際には、USBポートを搭載するMac OS 8.5以降のマシンが必要になる。
ステンレスのローラー |
ちなみに「もともとは航空管制室の巨大なモニタ用に開発されたもの」(同店)というExpert Mouse Proは、トラックボールマニアを中心に口コミで評判が伝わっており、入力デバイスとしては決して安価ではないにもかかわらず好調な売れ行きとのこと。光学式ではなく、あえて一般的なトラックボールを採用し、しかも読みとりのローラー部分にプラスチックではなくステンレスを用いているあたりもマニアの琴線に触れたようだ。もちろん、マニアでなくとも、ひと味違った入力デバイスがほしいなら見逃せない製品と言えるだろう。
【取材協力】